おすすめのネット外貨両替は?オンライン両替サービスを比較
外貨両替といえば、両替専門店での現金の両替を想像する方が多いかもしれません。しかし、近年ではインターネットで簡単に外貨両替できる便利なサービスがあります。オンラインで外貨両替すれば、渡航前や現地で両替店を探し回る必要もなく、さらに為替手数料を節約できるメリットもあります。そこで本記事では、おすすめのネット外貨両替サービスを厳選して5つご紹介します。
おすすめネット外貨両替サービス:
Wise(ワイズ) :マルチカレンシー口座でミッドマーケットレートでの外貨両替
トラベレックス・オンライン (Travelex) :31通貨に対応の大手外貨宅配サービス
外貨両替マネーバンク:全国一律送料無料の外貨宅配サービス
住信SBIネット銀行:マルチマネー口座で9通貨の外貨購入
ソニー銀行:為替コストがお得な外貨購入
お得にネット両替して、次の旅行では旅費を節約してみませんか?
Wise
海外送金サービスで知られるWise(ワイズ)では、マルチカレンシー口座を提供しています。マルチカレンシー口座とは、一つのアカウントで40 以上の多通貨を保有できる口座です。米ドルやユーロなど、9種類の口座情報の取得ができ、両替はもちろん、国内振込のように外貨を受け取ることもできます。
オンラインやWiseアプリで手軽に外貨両替でき、両替手数料はなんと0.68%~*(1)と格安な手数料。150 カ国で使えるアカウントに紐づくデビットカードでアカウントに支払い通貨の残高があれば、手数料無料でカード決済することができます。決済通貨がない場合も、手数料が最も安い通貨から自動で両替・決済されます。さらに、デビットカードを使って海外ATMからお得な手数料で現金の引き出しも可能です。
*(1)通貨や金額によって変動
Wiseでオンライン外貨両替する方法
Wiseでオンライン両替するには、まず残高をチャージ(入金)する必要があります。マルチカレンシー口座で希望する口座情報を取得したら、銀行振込またはデビットカードで資金を入金します。その後、次の手順に沿って両替できます。
「ホーム」から両替したい通貨の残高を選択する
「両替する」を選択する
両替したい金額と通貨を入力する
両替の詳細を確認して確定する
Wiseデビットカードを発行しておけば、海外現地で現地通貨の現金をATMから引き出すこともできます。その場合、日本円で3万円相当額までなら、月2回まで手数料無料で引き出すことも可能です。
為替レート: 為替手数料無料のミッドマーケットレート
カード発行: アカウント残高に紐づくデビットカード・バーチャルカードの発行
安全性: 金融庁より第一種・第二種資金移動業者として登録・認可(関東財務局長
第00040号)
スピード: アカウント内で即時両替可能
口コミ・評価: App Store:1.8万件の評価のうち★4.7/Google Play:121万件の評価のうち★4.8
Wiseのメリット・デメリット
Wiseでの外貨両替には、以下のメリット・デメリットがあります。
Wiseのメリット | Wiseのデメリット |
---|---|
✅ マルチカレンシー口座の開設が可能 ミッドマーケットレートでの両替 ✅ 40 以上の多通貨の保有が可能 | ❌ 両替手数料は通貨や金額によって変動 ❌ デビットカードの発行には一回限りの手数料が発生(1,200円) ❌ ATMでの引き出しは3回目以降から70円 ❌+ 3万円を超えた金額の1.75%の手数料が発生 |
2025年3月2日現在)*(1)通貨や金額によって変動
Wiseの最大のメリットは、手数料が上乗せされていないミッドマーケットレートでの両替と、格安な両替手数料です。多通貨を自由自在に好きなタイミングで両替でき、支払い残高があれば、クレジットカードのような海外事務手数料はかからず、アカウントに紐づくデビットカードを使って決済手数料無料で買い物できます。
デメリットとしては、両替手数料は通貨や金額によって変動することが挙げられますが、事前にシミュレーターで手数料の確認も可能です。デビットカードには月額費用はかかりませんが、発行時に一回の手数料が発生します。また、現地通貨引き出しの際には規定回数・金額を超えた場合に若干の手数料がかかることに注意が必要です。
トラベレックス・オンライン
主要空港や街中の利便性が高い立地に店舗を多数展開するトラベレックス (Travelex)。トラベレックスでは店舗での両替以外にも、オンラインで外貨を購入すると、自宅や店舗で受け取れる外貨宅配サービスも展開しています。
トラベレックス・オンラインは豊富な外貨の取扱いが特徴で、31通貨もの通貨に対応。希少な通貨への両替も、在庫のある両替店を探し回ることなくオンラインで手軽に手に入れることができます。さらに、外貨両替では珍しいクレジットカード決済にも対応しており、ポイントやマイルをお得に貯めることも可能です。ただし、手数料がかかる場合があるので、注意しましょう。
トラベレックス・オンラインで外貨両替する方法
トラベレックス・オンラインでの外貨両替はとても簡便です。次の手順に沿って外貨宅配の手配が可能です。
通貨を選択する
支払方法を選択する
受取方法(自宅または店舗)を選択する
必要事項を入力する
トラベレックス・オンラインのメリット・デメリット
自宅で手軽に外貨を購入できる便利なトラベレックス・オンラインですが、メリット・デメリットとしては、以下が挙げられます。
トラベレックス・オンラインのメリット | トラベレックス・オンラインのデメリット |
---|---|
✅ 幅広い31通貨の取り扱い ✅ クレジットカードで両替可能 ✅ 海外専用プリペイドカードの発行が可能 ✅ 店舗受取の場合は配送手数料無料 | ❌ 為替レートが割高 ❌ 自宅受取までに日数がかかる ❌ 別途、送料が発生(10万円未満の注文の場合) |
(2025年3月3日現在)
トラベレックス・オンラインの最大のメリットは、豊富な外貨の取り扱いです。通常の外貨両替専門店では主要通貨以外の在庫がない場合もあり、日本で流通量の少ない希少通貨をオンラインであらかじめ注文できることは大きな利点と言えます。また、外貨両替専門店では現金のみでの支払いが一般的ですが、トラベレックス直営店やトラベレックス・オンラインではクレジットカード決済が可能で、ポイントやマイルを貯めることができます。
さらに、トラベレックスでは、プリペイド(前払い)式でチャージして使える海外専用プリペイドカード(トラベレックスマネーカード)を提供しており、アプリ内で自在に通貨移動(外貨両替)することができ、海外旅行はもちろん、お子様の留学にも便利に利用することができます。
反対に、デメリットとしてはトラベレックスは為替レートが割高な傾向があり、手数料で損をしてしまう恐れがあります。また、トラベレックス・オンラインは宅配で発送されるため、手元に外貨が届くまでに日数がかかってしまいます。購入規定金額に満たない場合は送料が別途発生することにも注意が必要です。
外貨両替マネーバンク
外貨両替マネーバンクは、実店舗を設けずにオンライン専門で外貨両替できる外貨宅配サービスです。全国一律送料無料で外貨を購入・販売でき、外貨は自宅または空港の郵便局で受け取ることができます。
外貨両替マネーバンクでは米ドル・ユーロ・英ポンドなど主要通貨を含む計17通貨に対応。平日14時までの申し込み、入金確認で当日発送でき、為替レートはお申込み時点のレートが適用されるため、後から不利なレートが適用されて損をするということを避けて納得した上で両替することができます。
外貨両替マネーバンクでオンライン両替する方法
次に、外貨両替マネーバンクで外貨を購入する場合の手順をご説明します。
申し込みフォームから通貨・支払い方法・発送方法(通常・速達)などの取引情報を入力する
氏名・住所・送付先(自宅または空港局留め)などの必要事項を入力する
入力内容を確認して、注文を完了する
外貨両替マネーバンクのメリット・デメリット
外貨両替マネーバンクには、以下のメリット・デメリットがあります。
外貨両替マネーバンクのメリット | 外貨両替マネーバンクのデメリット |
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✅ 全国一律送料無料 ✅ 主要通貨を含む17種類の外貨に対応 ✅ 自宅や空港郵便局で受け取り可能 | ❌ 為替レートが割高 ❌最低注文金額は7万円以上より ❌ まれに外貨が入荷待ち(在庫不足)の場合がある ❌配達日時の指定・時間指定不可 |
(2025年3月6日現在)
「おすすめの外貨両替宅配サービス6社を比較!手数料やレートが安いのは?」では、マネーバンクとその他の外貨宅配サービスの為替レートや手数料を詳しく比較しています。外貨宅配サービスを検討している方はぜひご参考にしてください。
住信SBIネット銀行
ネット銀行を活用して、外貨両替することもできます。住信SBIネット銀行は外貨普通預金口座を開設すると、おトクな為替手数料で両替が可能で、例えば、1米ドルあたり6銭*(1)と非常に低コスト。指定した為替レートに達した場合に外貨を注文できる指値(さしね)注文での両替も可能です。デビットカードを使えば、海外でショッピングしたり、ATMから現地通貨を引き出すこともできます。ただし、この場合には非課税の海外事務手数料2.50%*(2)が発生することに注意が必要です。
*(1)(2) 2025年3月8日現在
住信SBIネット銀行でオンライン両替する方法
住信SBIネット銀行で外貨口座開設後、以下の手順で外貨を購入できます。
住信SBIネット銀行インターネットバンキングまたは公式アプリにログインする
「お取引」ボタンや対象通貨の「買付」「売却」ボタンをクリックして、取引・注文画面へ移動する
「出金口座」「入金口座」を指定する
「注文方法」「注文金額」を指定する
確認完了する
購入した外貨は、外貨普通預金口座に入金されます。
住信SBIネット銀行のメリット・デメリット
住信SBIネット銀行での外貨両替には、以下のメリット・デメリットが挙げられます。
住信SBIネット銀行のメリット | 住信SBIネット銀行のデメリット |
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✅ お得な為替手数料(1USD:6銭* ) ✅ 主要外貨 9通貨の取り扱い ✅ デビットカードで海外ショッピングや海外ATMでの引き出しが可能 ✅ 外貨預金に対して金利がつく | ❌ 外貨普通預金の口座開設が必要 ❌海外での外貨預金残高を使ったデビットカードで決済およびATM引き出しは、米ドル以外は利用不可(米ドル残高での決済のみ可能。円決済となる) |
(2025年3月8日現在)
住信SBIネット銀行の大きな特徴は、お得な為替手数料です。1米ドルあたり6銭、1ユーロあたり14銭、1英ポンドあたり24銭と比較的安い手数料が魅力です。また、デビットカードの発行も可能なため、海外旅行にあたって外貨両替する場合には海外でもカード決済が可能です。ただし、外貨口座から直接引き落としできるのは米ドルのみに限定されており、それ以外の通貨決済は円決済となることに注意が必要です。また、いずれの通貨の決済でも海外事務手数料が発生します。
ソニー銀行 外貨預金
ソニー銀行では、主要通貨を含む12通貨に対応した外貨預金口座の開設して外貨を購入することができます。例えば米ドルの場合、1ドルあたり最安4銭~15銭とお得な為替手数料で外貨購入が可能です。ソニー銀行は住信SBIネット銀行同様、通常の外貨購入に加えて指定したレートで取引できる指値注文も可能です。
さらに、外貨預金口座に紐づいたVisaデビット付きキャッシュカードなら、決済残高があれば手数料無料でショッピング決済できたり、海外ATMで外貨口座から直接現地通貨を引き出したりと、海外でもお得に利用することができます。
ソニー銀行でオンライン両替する方法
ソニー銀行で外貨口座開設後、外貨普通預金でオンライン両替(外貨購入)する方法は以下の通りです。
ソニー銀行のインターネットバンキングにログインする
「商品一覧」→「外貨預金」をクリックする
「外貨普通預金」→「通常購入」または「指値購入」を選択する
「外貨普通預金購入 入力」画面が表示されたら、画面の操作手順に従って購入申し込みする
ソニー銀行のメリット・デメリット
ソニー銀行での外貨購入には、以下のメリット・デメリットがあります。
ソニー銀行のメリット | ソニー銀行のデメリット |
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✅ 主要通貨を含む12通貨が預金可能 ✅ 格安な為替コスト(1USD:4~12銭* ) ✅ デビットカードで外貨のままショッピングやATM引き出しが可能 ✅ 外貨預金に対して金利がつく | ❌ 外貨普通預金の口座開設が必要 ❌ 外貨預金は預金保険制度の対象外 ❌ 為替レートによって差損が生じる可能性がある |
(2025年3月8日現在)
ソニー銀行は、外貨預金 オリコン顧客満足度ランキングで5年連続首位(2024年6月4日プレスリリースより)を獲得しており、顧客満足度が非常に高い外貨預金口座です。
主要通貨を含む12通貨の預金が可能で、月末の残高や取り引き状況に応じてステージが決定するプログラム Club S(クラブエス)では、為替コストが優遇されるメリットもあります。貯めた外貨に紐づくデビットカード Sony Bank WALLET(ソニーバンクウォレット)なら、ブラジル・レアルを除く11通貨を海外でそのままカード決済やATM引き出しに使うこともできます。
外貨両替するには事前に外貨普通預金の開設が必要であったり、外貨預金は銀行の預金保険制度の対象外であることはデメリットと言えます。これらはその他の外貨預金にも共通して言えるため、外貨預金開設にあたってはリスクも踏まえた上で開設するようにしましょう。
ネットで外貨両替する方法は?
ここまで解説してきたように、インターネットでの外貨両替には大きく分けてWiseのようなオンラインサービスでの外貨両替、外貨宅配、インターネットバンキングでの外貨購入の3つに分けられます。
海外旅行直前にインターネットで外貨を現金で受け取りたい場合は、トラベレックス・オンラインやマネーバンクのような外貨宅配サービスを使って両替する方法が良いでしょう。ただし、注文してから手元に届くまでに早くて2営業日は要するため、急ぎの場合には適さないかもしれません。
外貨両替が必要な場合、Wiseや住信SBIネット銀行、ソニー銀行で発行できるデビットカードが便利です。渡航前にカードを手配しておき、ネットで現地通貨に両替や外貨購入しておけば、カードを使って海外ATMで現地通貨を引き出すことができます。渡航前に慌てて両替したり、レートの良い両替所を探し回る必要がなくなるというメリットもあります。
オンライン外貨両替を利用するときの注意点
オンライン外貨両替は便利な両替方法ではありますが、利用に際して注意する点があります。オンライン外貨両替の際に注意すべきポイントを4つご紹介します。
為替レート・諸手数料
外貨両替の際に欠かせないのが、為替レートのチェックです。
オンラインでの為替レートの場合、ウェブサイトで当日のレートが明示されているため、事前に確認することができます。
また、外貨宅配の場合は送料やその他かかり得る手数料も事前にしっかり確認しましょう。インターネットバンキングでの外貨預金の場合は、口座維持手数料や為替コストなどの各種手数料に関しても理解しておきましょう。
サービスの信頼性
外貨両替やインターネットバンキングでは、資金を預ける以上、信頼性の担保は欠かせません。サービスを利用する前に、日本において正式に認可を受けた業者であるかどうかや、評判や口コミ、セキュリティ体制などを事前にリサーチすることも重要です。
アプリやサービスの使いやすさ
インターネットやスマホが普及している現代、ネットやアプリで手軽にオンライン両替できる利便性も不可欠です。特に、お金を扱うアプリやサイトでは、分かりやすく使いやすいユーザビリティであることも選択する際に大切なポイントです。
お客様サポート
オンラインで完結する外貨両替は便利である一方、何か不具合やトラブルがあった際に連絡できるコールセンターなどのお客様サポートが設置されているかどうかもチェックしましょう。特に海外のサービスを利用する場合には、日本語サポートが受けられるかどうかも確認しておくことが重要です。
為替レートの仕組みを理解する
外貨両替の際には、為替レートと手数料の仕組みを理解することが重要です。
銀行をはじめ、ほとんどの両替所では為替レートに為替手数料を上乗せした独自の為替レートを設定しています。そのため、実際に手数料をいくら払っているのかが分かりにくいというデメリットがあります。
不利な為替レートを避けるには、その日の市場仲値にできるだけ近いレートで両替できる両替所やサービスを利用するのがポイントです。Wiseでは、リアルタイムの仲値であるミッドマーケットレートでの外貨両替が可能なため、為替手数料は常に無料で、手数料で損をするということを避けることができます。
避けるべき外貨両替所
外貨両替専門店は多くあるものの、空港での両替所での両替はおすすめとは言えません。
空港は利用客が多く、最も需要が高い両替スポットと言えます。そのため、為替レートは高い傾向があり、手数料がその分多く含まれています。
また、時間帯によっては営業時間外だったり、営業中であったとしても行列ができていたりして両替し損なってしまうこともあり得ます。渡航前に両替が必要な場合は、前もって両替の計画を立てておくのが賢明です。
銀行で外貨両替はできる?
近年、メガバンクをはじめ、日本の銀行での外貨両替の取り扱い終了が相次いでいます。
決済のキャッシュレス化による需要減や犯罪防止などが背景にあり、みずほ銀行に関しては2024年に羽田空港や成田空港の外貨両替ショップの営業をすでに終了しています。
三井住友銀行でも各店舗での外貨両替取り扱いを終了しており、代わりに提携先のトラベレックスでの外貨両替でレート割引が実施されています。
ネット外貨両替サービスの代替手段
ネット外貨両替以外で両替する方法としては、外貨両替専門店での両替や、お持ちのクレジットカードを使った海外キャッシング機能を使って海外ATMで現地通貨を引き出す方法が挙げられます。
海外キャッシングは現地で現金を調達するのに便利な方法です。海外キャッシングについて詳しく解説している記事や海外キャッシングと外貨両替の比較記事もぜひ参考にしてください。
まとめ:おすすめのネット外貨両替サービス
インターネットが普及している現代、時間や手間の節約となるネット外貨両替を使わない手はありません。外貨宅配で現金を調達する方法のほか、海外旅行用デビットカードを組み合わせて利用すると、現金にもカードにも対応できて、海外でも快適に買い物やオンライン決済にも活用できます。特に、Wiseデビットカードは為替手数料が一切かからず、海外ATMでは月に2回まで、日本円で3万円相当額までは手数料無料で現地通貨の引き出しもできる海外で使いやすいカードです。海外渡航の予定がある方は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか?
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