海外で使えるおすすめのデビットカードは?手数料を徹底比較
海外旅行や留学、海外サイトなどで外貨の買い物をするとき、カードの海外手数料や為替レートなどが気になることがあるかもしれません。さまざまな手数料やレート換算などで損をすることなく、できるだけお得に海外での買い物を楽しみたいですよね。
この記事では、海外旅行におすすめの10種類のデビットカードをご紹介します。Wise(ワイズ)やRevolut(レボリュート)、Sony Bank WALLETなど人気の海外特化型を含むデビットカードの手数料や特徴を徹底解説しますので、ぜひ新たな選択肢として取り入れてみてください。
海外旅行におすすめの10種類のデビットカードを比較!
さっそく、海外旅行におすすめのデビットカード計10種類の特徴をご紹介します。
デビットカード名称 | 特徴 |
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Wiseデビットカード |
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Revolut |
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Sony Bank WALLET(ソニー銀行) |
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GLOBAL PASS(SMBC信託銀行) |
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ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード(スルガ銀行) |
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みんなの銀行デビットカード |
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Oliveフレキシブルペイ(三井住友銀行) |
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NEO BANK デビットカード (住信SBIネット銀行) |
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りそなデビットカード(Visa) |
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デビット付キャッシュカード(GMOあおぞらネット銀行) |
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デビットカードとは?
デビットカードは、銀行口座に直接リンクされた支払い手段であり、クレジットカードとは違って購入額が口座から即座に引き落とされるのが特徴です。海外旅行時には、現地通貨での支払いやATMからの現金引き出しができ、多額の現金を持ち歩く必要がありません。
ただし、デビットカードを海外で利用する際には、海外事務手数料や為替手数料などの手数料が発生することがあるため、カードを発行する金融機関の規定を事前に確認することが重要です。
海外でもデビットカードは使える?
海外でデビットカードを利用する方法は、国内の場合とほとんど変わりません。デビットカードで行う支払いは、カードにリンクされた口座の残高から引き落とされます。つまり、支払いは即時に反映され、後から請求書が送られることはありません。
また、デビットカードでは外貨での支払いでも自動で日本円から両替されるので、とても便利に決済できます。カードによっては、外貨口座にリンクさせることで外貨で直接支払うことができる場合もあります。この場合、両替に伴う手数料が発生しないため、大変お得です。
海外利用のためのデビットカードは、金融機関のウェブサイトからオンラインで申し込むか、銀行の場合は窓口でも発行可能です。すでに手持ちのデビットカードを海外で使いたいと考えている場合は、金融機関に海外で使う予定がある旨を通達することを忘れないようにしましょう。
海外でデビットカードを使う際の注意点
デビットカードを海外で使用する際に考慮すべき重要なポイントを紹介します。
①カードの国際ブランドを確認
デビットカードにはクレジットカードと同じように、VisaやMastercard、JCBなどの国際ブランド名が記載されています。海外でカード決済や現金引き出しを行う際は、利用する店舗やATMがカードのブランドに対応しているかを確認しましょう。
VisaやMastercardは世界のほとんどの国で利用できますが、JCBやAmerican Expressなどは使えない場合もあるので特に注意が必要です。
②手数料を確認
海外での現金引き出しや支払いには、通常、海外事務手数料や為替手数料、ATM利用手数料などの追加の手数料がかかります。特に海外事務手数料は思わぬ痛手となりかねないため、要注意です。海外旅行の前に、自分のカードの手数料体系をしっかり確認しておくことが重要です。
③支払いの際には「現地通貨」を選択
海外でデビットカードを使って決済する際に、日本円か現地通貨かどちらで支払うかを尋ねられることがあります。この際、日本円ではなく現地通貨を選択することがおすすめです。
日本円を選択すると、店舗やATMが利用の瞬間に即座に日本円に金額を両替しますが、為替レートは取り扱い店が独自に定めており、不利なレートであることがほとんど。現地通貨での支払いを選択すれば、カード発行会社が定めるレートで両替が行われ、よりお得に支払いができる可能性があります。こちらからWiseカードの例をご覧ください。
デビットカードとクレジットカード、海外旅行に便利なのはどっち?
デビットカードとクレジットカードはどっちも同じように決済に利用できますが、大きな違いは引き落としのタイミングにあります。クレジットカードが1ヶ月の利用分が後日まとめて請求されるのに対し、デビットカードは即時に口座から引き落とされます。
以下では、海外旅行などで利用する場合に限定、クレジットカードとデビットカードのどっちが良いのか、それぞれメリットとデメリットを比べました。
メリット | デメリット | |
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デビットカード |
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クレジットカード |
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デビットカードの海外手数料とは?
デビットカードを海外旅行などで利用する場合、国内での決済とは異なる手数料が発生することがあります。思わぬコストに驚くことがないよう、どのような手数料がいくらかかるのか、事前にしっかり確認しておくことが重要です。
海外事務手数料
海外事務手数料とは、カードの基本通貨(日本円)以外の通貨で決済する際に発生する手数料です。通常は両替レートに上乗せした形で提示され、デビットカードだけでなく、クレジットカード決済でも同様に加算されます。
例:海外事務手数料が3%のデビットカードの場合
実際の為替レートが1ドル=150円だった場合、このカードでの決済の際は1ドル=154.5円で換算される。1,000ドルの買い物は、通常なら150,000円のところ、引き落とし額は154,500円に。4,500円分が海外事務手数料としてかかっている計算になります。
海外事務手数料を節約したい場合は、外貨の残高から直接外貨で決済できる(両替を必要としない)デビットカードを選ぶか、両替手数料が格安のWiseデビットカードなどを作るのも手です。
ATM手数料
国際ブランドが搭載されているデビットカードを使って、海外ATMで現地通貨を引き出すこともできます。両替所を探し回ることなく、海外旅行や海外留学中に現金を引き出す方法として活用できます。ただし、その際にはカード発行会社が定めるATM引き出し手数料がかかることがあります。また、ATMの設置機関が別途手数料を徴収する場合もあるため、注意が必要です。
海外旅行におすすめのデビットカードは?手数料や特典を徹底比較!
デビットカードを発行している金融機関やプロバイダは数多くありますが、その中でも特に海外での利用におすすめのカードはどれなのでしょうか?以下では、海外旅行におすすめのデビットカード10枚を厳選し、手数料を比較しました。
カード・サービス名 | 年会費 | 海外事務手数料(両替手数料) | ATM引き出し手数料 | ポイント還元・キャッシュバック |
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Wise | 無料 | 0.68%〜 | 月2回、3万円相当まで無料、超過分は1.75%+70円 | なし |
Revolut | 無料または最大19,800円 | 無料〜1.5% | プランにより、最大月10万円相当まで無料、超過分は2% | 1%のキャッシュバック(有料会員のみ) |
Sony Bank WALLET (ソニー銀行) | 無料 | 無料〜1.79% | 無料または220円/回(※) | 国内利用で最大2%キャッシュバック |
GLOBAL PASS (SMBC信託銀行) | 無料 | 無料または3% | 無料 | 海外利用で最大1.5%のキャッシュバックまたはANAマイル |
ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード(スルガ銀行) | 無料 | 3.0% | 220円/回+ 海外取引事務手数料3.0% | 銀行取引でANAマイルが貯まる |
みんなの銀行デビットカード | 無料 | 4.6% | 物理カード発行発行不可 | 0.2% |
Oliveフレキシブルペイ(三井住友銀行) | 一般:永年無料 ゴールド:5,500円 プラチナプリファード:33,000円 | 3.63% | 110円/回 | 0.5% |
NEO BANK デビットカード (住信SBIネット銀行) | デビットカード:無料 プラチナデビットカード:11,000円 | 2.50%(日本円決済・米ドル決済の両方) | 海外事務手数料2.50% | 0.6%(VISA) 0.8%(Mastercard) 1.0%(プラチナデビットカード) |
りそなデビットカード(Visa) | りそなデビットカード:無料 りそなデビットカード〈プレミアム〉:月会費700円 | 4.4% | 220円/回+ 海外事務手数料4.4% | 0.5%(りそなデビットカード) 2%(りそなデビットカード〈プレミアム〉) |
デビット付キャッシュカード(GMOあおぞらネット銀行) | 3,300円 | 3.08% | 海外取扱事務手数料3.08% | キャッシュバック最大1.2% |
Wiseデビットカード
Wiseデビットカードは、外貨利用に特化したカードです。40以上の通貨を保有できるマルチカレンシー口座にリンクしており、外貨を外貨のままで手数料無料で決済できます。外貨の残高がない場合でも0.68%〜と、格安の手数料で自動両替してお得に支払いができます。さらに、月に2回まで、3万円相当額までは海外ATMで手数料無料で現地通貨を引き出すことが可能です。
メリット | デメリット |
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✅ 外貨利用に特化 ✅物理的なカードのほか、バーチャルカードも発行可能 | ❌キャッシュバックやポイント還元がない ❌オンラインまたはアプリのみで利用でき、支店はない ❌1か月に3回以上、または3万円以上のATM現金引き出しには、手数料がかかる |
Revolutデビットカード
Revolut(レボリュート)では30以上の通貨を保有でき、デビットカードで外貨のまま決済に使うことが可能です。また、Revolutの無料プランでは為替市場営業時間内(※)であれば、上限額までは通貨間の両替手数料も無料。つまり、平日であれば外貨の残高がなくてもお得に決済ができます。
さらにRevolutでは、年会費無料で気軽に利用できるスタンダードプラン、ワンランク上のプレミアムプラン、最上級のメタルプランの3つの会員プランの中から選択できます。この場合、月々ATMから無料引き出し枠が増えたり、空港ラウンジ利用などの特典も加わります。
(※)ニューヨーク時間金曜17:00から日曜18:00までを除く時間メリット | デメリット |
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✅外貨の残高があれば、外貨のまま無料で決済 ✅ニーズに合わせてプランが選べる ✅有料会員になるとキャッシュバックなどの特典がつく ✅物理的なカードのほか、バーチャルカードも発行可能 ✅各プランそれぞれ海外ATMでの引き出し手数料の無料枠がある | ❌ 無料プランの場合、為替市場営業時間外(週末)は1%の為替手数料がかかる ❌ 無料プランではキャッシュバックや特典がない ❌海外ATMでの現金引き出しは無料枠を超えた場合、2%の手数料が発生 |
Sony Bank WALLET
ソニー銀行が発行するSony Bank WALLETは、11通貨を1枚のカードで管理できるVisaデビットカードです。外貨の残高があれば外貨のまま手数料無料で決済でき*(1)、ない場合でも円預金口座から不足分の外貨を購入し、不足分に充当することができます
さらに、国内利用時にキャッシュバックを受けられるなど、日常使いにも便利なのがポイント。優遇プログラムClub Sのステージに応じてさまざまな特典があります。
メリット | デメリット |
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✅外貨の支払いは外貨のまま、もしくは自動で両替して決済 ✅ショッピングや海外ATMの引き出しで外貨預金の残高が足りない場合も、円預金から自動で自動両替 ✅国内利用時に最大2%のキャッシュバック ✅優遇プログラムClub Sのステージに応じて振込手数料や為替手数料が優遇 | ❌保有できる通貨が11通貨と少ない ❌外貨口座を開設していないと海外事務手数料がより高くなる ❌ 優遇プログラムClub Sの上位ステージの獲得条件が厳しい |
GLOBAL PASS
SMBC信託銀行が発行するVisaデビットカードのGLOBAL PASSは、その名の通り海外利用に特化しています。海外での利用金額に対し、最大1.50%のキャッシュバック、またはANAのマイルが獲得できるのが最大の特徴です。
さらに、ショッピング保険や不正利用保証なども付帯し、家族カードを発行することもできます。しかし、両替を伴う外貨での支払いは、3%の海外事務手数料がかかるので注意が必要です。
メリット | デメリット |
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✅17種類の外貨を管理し、外貨のまま決済ができる ✅海外での利用分に対しキャッシュバックまたはマイル還元が受けられる ✅ショッピング保険が付帯 ✅海外ATM利用手数料が無料 | ❌外貨の残高がない場合、3%の海外手数料がかかる ❌条件を満たしていない場合、毎月の口座維持手数料がかかる ❌国内利用に対する特典はない |
ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード(スルガ銀行)
ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカードはスルガ銀行が発行するキャッシュカード・デビットカード・ANAマイレージクラブの3機能が一枚に集約したカードです。ANAマイルを貯めている方にはおすすめで、海外旅行傷害保険が自動付帯なのはもちろん、給与振込の口座指定や保険料、携帯料金の引き落としなど日常の銀行取引でもマイルを貯めることができます。ただし、海外事務手数料や海外ATMでの引き出しには3%の手数料が別途請求されるため、利用の際には注意が必要です。
メリット | デメリット |
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✅海外旅行傷害保険や購入した商品の破損・盗難被害補償がある ✅マイルが貯まる ✅給与受け取り口座の指定など、銀行取引でマイルが貯まる | ❌海外でのショッピングやATMでの現地通貨の引き出しにはATM手数料のほか、海外事務手数料3%が加算される ❌円換算での引き落としのため、円安の場合は不利となる ❌海外ATMでの引き出しにはマイルの付与が不可 |
みんなの銀行デビットカード
みんなの銀行は、2021年に開業したばかりのスマホ銀行です。
口座開設と同時にバーチャルカードが発行され、すぐにデビットカードとして利用することができるのが特徴です。デビットカード搭載の国際ブランドはJCBのみのため、日本人の旅行者が多いハワイ・グアム・韓国・台湾などでは使いやすいと言えるでしょう。
メリット | デメリット |
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✅毎月0.2%のキャッシュバック特典がある ✅口座開設と同時にアプリ内にバーチャルカードが自動発行 ✅ショッピングガード保険や海外旅行傷害保険(利用付帯)あり | ❌海外事務手数料が4.6%と割高 ❌物理カードが発行不可のため、海外ATMでの現金引き出しができない ❌国際ブランドはJCBのみ |
Oliveフレキシブルペイ(三井住友銀行)
Oliveフレキシブルペイは三井住友銀行が発行するクレジット・デビットカード・キャッシュカード機能・ポイント払いモード・さらに任意で追加した支払い方法の計5機能を一枚に集約した次世代カードです。
最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯しているほか、カード番号、有効期限といったカード情報を非表示にしたナンバーレスカードのため、海外でも安心して使えるのがポイントです。
メリット | デメリット |
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✅最高2,000万円の海外旅行傷害保険付帯(利用付帯) ✅クレジット・デビットなど5つの機能が一枚に集約 ✅ポイント還元率:0.5% | ❌海外事務手数料が3.63%と割高 ❌国際ブランドはVISAのみ ❌お買物安心保険(動産総合保険)はゴールド・プラチナプリファードのみで付帯 |
NEO BANK デビットカード(住信SBIネット銀行)
住信SBIネット銀行が発行するNEO BANKデビットカードは、VISA・Mastercard・プラチナデビットカードの3種類から選べるデビットカードです。カードの種類によって0.6%~1.0%と、ポイント還元率がデビットカードとしては比較的高い水準です。ただし、海外ATMでの現金引き出しの際には、海外事務手数料2.50%が請求される点や、プラチナデビットカード以外の通常のデビットカードは保険付帯がない点はデメリットと言えるでしょう。
メリット | デメリット |
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✅ポイント還元率:0.6%~1.0% ✅プラチナデビットカードなら、旅行保険・ モバイル端末の保険が自動付帯 ✅選べる国際ブランド(VISA / Mastercard) ✅米ドルによるショッピング利用の際、デビットカード海外事務手数料優遇プログラムで、海外事務手数料相当分を年間*(1) 30回までポイントバック | ❌海外ATMでの引出しには引出金額のほか海外事務手数料2.50%が加算される ❌VISAカードの場合、スマホ決済非対応 ❌プラチナデビットカード以外は保険付帯の特典なし |
りそなデビットカード(Visa)
りそな銀行・埼玉りそな銀行・関西みらい銀行のりそなグループが発行する、りそなデビットカード(Visa)。りそなデビットカードのポイント還元率は0.5%ですが、アップグレード版のりそなデビットカード〈プレミアム〉ならいつでも・どこでも還元率は2%と、一般的なデビットカードに比べて高水準です。しかしながら、海外利用では海外ショッピングや海外ATMの引き出しに海外事務手数料が4.4%かかり、他のデビットカードと比較して高めなのがデメリットと言えるでしょう。
メリット | デメリット |
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✅ポイント還元率 0.5%~2% ✅海外ショッピング保険や不正利用補償が付帯 ✅りそなデビットカード〈プレミアム〉なら、空港宅配などVisaの優待サービスが利用可能 | ❌海外事務手数料が4.4%と割高 ❌海外ショッピング保険は1事故あたり5,000円の自己負担額がある ❌海外旅行傷害保険の付帯なし |
デビット付キャッシュカードMastercardプラチナデビット(GMOあおぞらネット銀行)
Mastercardプラチナデビットカードは、GMOあおぞらネット銀行が発行するデビットカードです。なんといっても高い現金還元率が特徴で、利用先によってパーセンテージは変わりますが、最大1.2%のキャッシュバック特典があります。ポイント還元よりも現金還元の方が良いという方にはおすすめのカードです。また、不正利用補償が500万円まであるのも大きなメリットである一方、海外旅行障害保険などの付帯がないため、海外利用としては少し物足りないと感じてしまうかもしれません。
メリット | デメリット |
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✅キャッシュバック率が最大1.2% *(1) ✅500万円までの不正利用補償あり ✅ATM出金や他行宛て振込手数料が毎月20回無料で日常的に使いやすい | ❌海外取扱事務手数料が3.08%と高水準 ❌海外旅行傷害保険付帯なし ❌年会費がかかるため、利用が少ない場合は元が取れない |
海外旅行でデビットカードを使うメリット
海外でデビットカードを使うメリットには次のようなものがあります。特に、銀行などが発行する一般的なデビットカードよりも、Wiseカードなど海外利用に特化したデビットカードの場合は、よりお得に海外での決済が可能です。
多額の現金を持ち歩かなくても良い
店舗などでの決済がスピーディーにできる
(海外利用に特化したカードの場合)一般的なカードよりも海外手数料がお得
利用金額がその場で確定し引き落とされるため、使いすぎが防止できる
審査無しで15歳から発行できるものもあり、未成年者の留学などにも最適
外貨の残高を外貨のまま決済に利用できる場合も
現金が必要になったら、現地ATMで引き出しが可能
海外でデビットカードを使う際に制限はある?
このように、海外利用に便利なデビットカードですが、いくつか制約がある場合もあります。海外旅行でトラブルに遭遇しないためにも、どのようなデメリットがあるかしっかり確認しておきましょう。
一部利用できない場合がある(レンタカー、ガソリンスタンド、カジノ、機内販売などの支払いはデビットカードではなくクレジットカードが必要な場合が多い)
サブスクリプションや定期購入には利用できない場合も
ホテルなどでデポジットが必要な場合に、使えないことも
返金を受け取れるまでに時間がかかることも
クレジットカードのように海外旅行保険などはつかない
デビットカードを使って海外で支払いをする方法
次に、海外でのデビットカードの使い方をご説明します。基本的に、海外でのショッピングでもクレジットカードと同じように支払いできます。
デビットカードに搭載の国際ブランド(Visa・Mastercard・JCBなど)が店頭やネットショッピングで利用できるか確認する
店頭でカードを提示する
支払い回数を聞かれたら、「1回払い」と答える
暗証番号を求められたら入力する
なお、デビットカードは銀行口座残高が利用上限額となります。渡航前に利用したい金額分の入金を忘れないように気を付けましょう。
デビットカードを使って海外で現金を引き出す方法
海外ATMでの現地通貨引き出しは、少額の現金が必要なときはもちろん、近くに両替所がないときにも利用できるため非常に便利です。ATMでの引き出し方法は以下の通りです。
デビットカードに搭載の国際ブランドマークが付いた海外ATMを探す
ATMにカードを挿入する
使用言語を選択する
デビットカードの暗証番号を入力する
カードの種別や口座を選択し、出金金額を指定する
現金と利用明細、デビットカードを受け取り、操作を終了する
デビットカードの暗証番号はキャッシュカードの暗証番号とは異なります。暗証番号が不明確の場合は、渡航前に必ず確認しておきましょう。
なお、クレジットカードの場合は海外キャッシングとして同様の手順で利用できます。
まとめ:海外旅行でデビットカードは使うべき?
ここまで、海外旅行などで海外で利用するのにおすすめのデビットカードを見てきました。現金の代わりに便利に決済に利用できるデビットカードは、海外旅行に一枚あると大変便利です。特に、海外利用特化型のカードを使えば、海外手数料を節約してお得に外貨でのショッピングが楽しめるでしょう。
通貨の両替に伴う海外事務手数料や両替手数料を最小限に抑えたい場合は、外貨の残高から直接外貨で決済できるデビットカードがおすすめ。WiseカードやRevolutカードなど、従来の銀行に代わるサービスを検討してみてもよいですね。
海外旅行におすすめのデビットカードについてよくある質問
デビットカードは、口座に直接リンクされた支払いの手段で、オンラインショッピングや店舗での決済に利用できます。支払額は即時に口座から引き落とされ、また海外でも利用できるのが特徴です。
銀行や金融機関などで口座を開設し、デビットカードの申し込み手続きを行う必要があります。原則として発行審査はなく、申込みはオンラインで完了することが一般的です。
デビットカードは、海外の店舗でクレジットカードと同じように支払いに利用したり、現地のATMから現金を引き出すために使うことができます。
デビットカードを海外で利用する場合、通貨の両替に伴う海外事務手数料(両替手数料)やATMでの引き出し手数料などに気をつけましょう。具体的な手数料は、カード発行会社によって異なります。