【2024版最新】海外旅行におすすめのデビットカードは?
海外旅行や留学、または海外通販サイトなどで外貨の買い物をするとき、カードの海外手数料や為替レートなどが気になることがあるかもしれません。様々な手数料やレート換算などで損をすることなく、できるだけお得に海外での買い物を楽しみたいですよね。
この記事では、海外旅行におすすめのデビットカードを見ていきます。外貨利用にまつわる手数料や使いやすさなどから4つのデビットカードを比較して紹介。WiseやRevolut、Sony Bank WALLETなど人気の海外特化型デビットカードもどっちが良いのか、徹底解説していきます。
本記事の目次
- 海外でデビットカードを使う際の注意点
- デビットカードとクレジットカード、海外旅行に便利なのはどっち?
- デビットカードの海外手数料とは?
- 海外旅行におすすめのデビットカードは?4社徹底比較!
- 海外でデビットカードを使う際に制限はある?
海外旅行におすすめのデビットカード比較!
デビットカード名称 | 特徴 |
---|---|
Wise |
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Revolut |
|
Sony Bank WALLET |
|
GLOBAL PASS(SMBC信託銀行) |
|
デビットカードとは?
デビットカードは、銀行口座に直接リンクされた支払い手段であり、クレジットカードとは違って購入額が口座から即座に引き落とされるのが特徴です。海外旅行時には、現地通貨での支払いやATMからの現金引き出しができ、多額の現金を持ち歩く必要がありません。
ただし、デビットカードを海外で利用する際には、海外事務手数料や為替手数料などの手数料が発生することがあるため、カードを発行する金融機関の規定を事前に確認することが重要です。
海外でもデビットカードは使える?
海外でデビットカードを利用する方法は、国内の場合とほとんど変わりません。デビットカードで行う支払いは、カードにリンクされた口座の残高から引き落とされます。つまり、支払いは即時に反映され、後から請求書が送られることはありません。
また、デビットカードでは外貨での支払いでも自動で日本円から両替されるので、とても便利に決済できます。カードによっては、外貨口座にリンクさせることで外貨で直接支払うことができる場合もあります。この場合、両替に伴う手数料が発生しないため、大変お得です。
海外利用のためのデビットカードは、金融機関のウェブサイトからオンラインで申し込むか、銀行の場合は窓口でも発行可能です。すでに手持ちのデビットカードを海外で使いたいと考えている場合は、金融機関に海外で使う予定がある旨を通達することを忘れないようにしましょう。
海外でデビットカードを使う際の注意点
デビットカードを海外で使用する際に考慮すべき重要なポイントを紹介します。
①カードの国際ブランドを確認
デビットカードにはクレジットカードと同じように、VisaやMastercard、JCBなどの国際ブランド名が記載されています。海外でカード決済や現金引き出しを行う際は、利用する店舗やATMがカードのブランドに対応しているかを確認しましょう。
VisaやMastercardは世界のほとんどの国で利用できますが、JCBやAmerican Expressなどは使えない場合もあるので特に注意が必要です。
②手数料を確認
海外での現金引き出しや支払いには、通常、海外事務手数料や為替手数料、ATM利用手数料などの追加の手数料がかかります。特に海外事務手数料は思わぬ痛手となりかねないため、要注意です。海外旅行の前に、自分のカードの手数料体系をしっかり確認しておくことが重要です。
③支払いの際には「現地通貨」を選択
海外でデビットカードを使って決済する際に、日本円か現地通貨かどちらで支払うかを尋ねられることがあります。この際、日本円ではなく現地通貨を選択することがおすすめです。
日本円を選択すると、店舗やATMが利用の瞬間に即座に日本円に金額を両替しますが、為替レートは取り扱い店が独自に定めており、不利なレートであることがほとんど。現地通貨での支払いを選択すれば、カード発行会社が定めるレートで両替が行われ、よりお得に支払いができる可能性があります。こちらからWiseカードの例をご覧ください。
デビットカードとクレジットカード、海外旅行に便利なのはどっち?
デビットカードとクレジットカードはどっちも同じように決済に利用できますが、大きな違いは引き落としのタイミングにあります。クレジットカードが1ヶ月の利用分が後日まとめて請求されるのに対し、デビットカードは即時に口座から引き落とされます。
以下では、海外旅行などで利用する場合に限定、クレジットカードとデビットカードのどっちが良いのか、それぞれメリットとデメリットを比べました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
デビットカード |
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クレジットカード |
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デビットカードの海外手数料とは?
デビットカードを海外旅行などで利用する場合、国内での決済とは異なる手数料が発生することがあります。思わぬコストに驚くことがないよう、どのような手数料がいくらかかるのか、事前にしっかり確認しておくことが重要です。
海外事務手数料
海外事務手数料とは、カードの基本通貨(日本円)以外の通貨で決済する際に発生する手数料です。通常は両替レートに上乗せした形で提示されます。
例:海外事務手数料が3%のデビットカードの場合
実際の為替レートが1ドル=150円だった場合、このカードでの決済の際は1ドル=154.5円で換算される。1,000ドルの買い物は、通常なら150,000円のところ、引き落とし額は154,500円に。4,500円分が海外事務手数料としてかかっている計算に。
海外事務手数料を節約したい場合は、外貨の残高から直接外貨で決済できる(両替を必要としない)デビットカードを選ぶか、両替手数料が格安のWiseデビットカードなどを作るのも手です。
ATM手数料
デビットカードを使えば、海外のATMで現地通貨を引き出すことができます。ただし、その際にはカード発行会社が定めるATM引き出し手数料がかかることがあります。また、ATMの設置機関が別途で手数料を徴収する場合もあるため、注意が必要です。
海外旅行におすすめのデビットカードは?4社徹底比較!
デビットカードを発行している金融機関やプロバイダは数多くありますが、その中でも特に海外旅行など海外での利用におすすめのカードはどれなのでしょうか?以下では、海外で使うのに便利なデビットカードを4つピックアップし、機能や手数料を比較しました。
年会費 | 海外事務手数料(両替手数料) | ATM引き出し手数料 | ポイント還元・キャッシュバック | |
---|---|---|---|---|
Wise | 無料 | 0.43%~ | 月2回、3万円相当まで無料、超過分は1.75%+70円 | なし |
Revolut | 無料または最大19,800円 | 無料〜1.5% | 最大月10万円相当まで無料、超過分は2% | 1%のキャッシュバック(有料会員のみ) |
Sony Bank WALLET (ソニー銀行) | 無料 | 無料〜1.79% | 無料または220円/回(※) | 国内利用で最大2%キャッシュバック |
GLOBAL PASS(SMBC信託銀行) | 無料 | 無料または3% | 無料 | 海外利用で最大1.5%のキャッシュバックまたはANAマイル |
(※)優遇プログラムClubSのステージに応じてキャッシュバックあり
Wiseデビットカード
Wise(ワイズ)カードは、外貨利用に特化したデビットカード。40以上の通貨を保有できるマルチカレンシー口座にリンクしており、外貨の決済は外貨のままで手数料無料で行えます。外貨の残高がない場合でも、格安の手数料で円などから両替してお得に支払いができます。
Wiseデビットカードのメリット
外貨利用に特化
銀行のカードよりも海外事務手数料(両替手数料)が安い
外貨の残高があれば、外貨のまま無料で決済
残高がなければ、自動で最も手数料が安い通貨から格安で両替
物理的なカードのほか、バーチャルカードも発行可能
Wiseデビットカードのデメリット
キャッシュバックやポイント還元がない
オンラインまたはアプリのみで利用でき、支店はない
1か月に3回以上、または3万円以上のATM現金引き出しには、手数料がかかる
Revolutデビットカード
Revolut(レボリュート)では30以上の通貨を保有でき、デビットカードで外貨のまま決済に使うことが可能です。また、Revolutでは為替市場営業時間内(※)であれば、通貨間の両替手数料も無料。つまり、平日であれば、外貨の残高がなくてもお得に決済ができます。
さらにRevolutでは3つの会員プランの中から選択でき、無料で気軽に利用できるスタンダードプラン、そしてキャッシュバックのある有料会員(プレミアム、メタル)もあります。この場合、月々ATMから無料で引き出すことができる金額が増えたり、ラウンジ利用などの特典も加わります。
(※)ニューヨーク時間金曜17:00から日曜18:00までを除く時間
Revolutデビットカードのメリット
時間帯によっては完全無料で海外決済ができる
外貨の残高があれば、外貨のまま無料で決済
ニーズに合わせてプランが選べる
有料会員になるとキャッシュバックなどの特典がつく
物理的なカードのほか、バーチャルカードも発行可能
Revolutデビットカードのデメリット
為替市場営業時間外(週末)は1〜1.5%の為替手数料がかかる
無料プランではキャッシュバックや特典がない
オンラインまたはアプリのみで利用でき、支店はない
Sony Bank WALLET
ソニー銀行が発行するSony Bank WALLETは、11通貨を1枚のカードで管理できるVisaデビットカードです。外貨の残高があれば外貨のまま手数料無料で決済でき、ない場合でも他の通貨から両替する際の海外事務手数料が一般的な銀行のデビットカードよりもお得です。
さらに、国内利用時にキャッシュバックを受けられるなど、日常使いにも便利なのがポイント。優遇プログラムClub Sのステージに応じて様々な特典があります。
Sony Bank WALLETのメリット
外貨の支払いは外貨のまま、もしくは自動で両替して決済
国内利用時に最大2%のキャッシュバック
優遇プログラムClub Sのステージに応じて振込手数料や為替手数料が優遇
ソニーストアやPlayStationストアでの割引がある
Sony Bank WALLETのデメリット
保有できる通貨が11通貨と少ない
外貨口座を開設していないと海外事務手数料がより高くなる
優遇プログラムClub Sの上位ステージの獲得条件が厳しい
GLOBAL PASS
SMBC信託銀行が発行するVisaデビットカードのGLOBAL PASSは、その名の通り海外利用に特化しています。海外での利用金額に対し、最大1.5%のキャッシュバック、またはANAのマイルが獲得できるのが最大の特徴です。
さらに、ショッピング保険や不正利用保証なども付帯し、家族カードを発行することもできます。しかし、両替を伴う外貨での支払いは、3%の海外事務手数料がかかるので注意が必要です。
GLOBAL PASSのメリット
17種類の外貨を管理し、外貨のまま決済ができる
海外での利用分に対しキャッシュバックまたはマイル還元が受けられる
ショッピング保険が付帯
海外ATM利用手数料が無料
GLOBAL PASSのデメリット
外貨の残高がない場合、3%の海外手数料がかかる
条件を満たしていない場合、毎月の口座維持手数料がかかる
国内利用に対する特典はない
海外旅行でデビットカードを使うメリット
海外でデビットカードを使うメリットには次のようなものがあります。特に、銀行などが発行する一般的なデビットカードよりも、Wiseカードなど海外利用に特化したデビットカードの場合は、よりお得に海外での決済が可能です。
多額の現金を持ち歩かなくても良い
店舗などでの決済がスピーディーにできる
(海外利用に特化したカードの場合)一般的なカードよりも海外手数料がお得
利用金額がその場で確定し引き落とされるため、使いすぎが防止できる
審査無しで15歳から発行できるものもあり、未成年者の留学などにも最適
外貨の残高を外貨のまま決済に利用できる場合も
現金が必要になったら、現地ATMで引き出しが可能
海外でデビットカードを使う際に制限はある?
このように、海外利用に便利なデビットカードですが、いくつか制約がある場合もあります。海外旅行でトラブルに遭遇しないためにも、どのようなデメリットがあるかしっかり確認しておきましょう。
一部利用できない場合がある(レンタカー、ガソリンスタンド、カジノ、機内販売などの支払いはデビットカードではなくクレジットカードが必要な場合が多い)
サブスクリプションや定期購入には利用できない場合も
ホテルなどでデポジットが必要な場合に、使えないことも
返金を受け取れるまでに時間がかかることも
クレジットカードのように海外旅行保険などはつかない
まとめ:海外旅行でデビットカードは使うべき?
ここまで、海外旅行などで海外で利用するのにおすすめのデビットカードを見てきました。現金の代わりに便利に決済に利用できるデビットカードは、海外旅行に一枚あると大変便利です。特に、海外利用特化型のカードを使えば、海外手数料を節約してお得に外貨でのショッピングが楽しめるでしょう。
通貨の両替に伴う海外事務手数料や両替手数料を最小限に抑えたい場合は、外貨の残高から直接外貨で決済できるデビットカードがおすすめ。WiseカードやRevolutカードなど、従来の銀行に代わるサービスを検討してみてもよいですね。
ソース
海外旅行におすすめのデビットカードについてよくある質問
デビットカードは、口座に直接リンクされた支払いの手段で、オンラインショッピングや店舗での決済に利用できます。支払額は即時に口座から引き落とされ、また海外でも利用できるのが特徴です。
銀行や金融機関などで口座を開設し、デビットカードの申し込み手続きを行う必要があります。原則として発行審査はなく、申込みはオンラインで完了することが一般的です。
デビットカードは、海外の店舗でクレジットカードと同じように支払いに利用したり、現地のATMから現金を引き出すために使うことができます。
デビットカードを海外で利用する場合、通貨の両替に伴う海外事務手数料(両替手数料)やATMでの引き出し手数料などに気をつけましょう。具体的な手数料は、カード発行会社によって異なります。