【2024版最新】海外送金や受け取りにはどのくらい日数がかかる?早く海外送金する方法も解説
「海外送金や海外からの資金の受け取りにはどのくらい日数がかかるんだろう?」こんな疑問を持つ方に向けて、銀行経由での海外送金の仕組みや、できるだけ早く海外送金をする方法について解説します。多くの金融機関では、着金までにかかる日数を確約していません。それには銀行のSWIFTシステムが影響しています。そんな複雑な海外送金ですが、「早く・安く・簡単」に送金を完了することができる海外送金サービス、Wiseについてもご紹介します。ぜひ、参考にしてください。
本記事の目次:
- 海外送金にはどのくらい日数が必要?
- 海外送金の仕組みとは?
- 銀行での海外送金
- オンラインサービスでの海外送金
- 海外送金の受け取りにはどのくらい日数がかかる?
- できるだけ早く海外送金する方法は?
- 海外送金が遅れてしまう要因とは?
海外送金にはどのくらい日数が必要?
海外送金と言うと、「手続きが煩雑」「手数料が高い」「着金までに時間がかかる」というイメージがある方も多いと思います。実際に、日本の銀行経由では着金までおおよそどの程度の日数がかかるのでしょうか?
金融機関を利用して海外送金する場合、おおよそ2営業日~7営業日程度かかります。これはあくまで目安で、さらに日数を要する可能性もあります。各金融機関が受取人の口座へ着金するまでの日数を明示しない理由は、海外送金のSWIFTシステムに理由があります。SWIFTシステムについては後ほど別途解説します。
一方で、海外送金に特化したWise(ワイズ)のようなオンラインサービスでは、従来のSWIFTの仕組みを利用しないため、中継銀行による影響を受けず、スピーディーな着金を可能にします。Wiseでは多くの場合、1〜3日程度、送金先によっては最大5日ほどで受取人の銀行口座に着金します。事前にこちらのシュミレーターで送金にかかる時間や手数料を確認できます。
オンライン決済サービスのPayPal(ペイパル)でも同様に、中継銀行の仕組みを利用しない海外送金が可能です。Wiseとの大きな違いとして、PayPalでは相手先の銀行口座まで送金できない点が挙げられます。PayPalでは送金人・受取人の双方がPayPalアカウントを持っていなければならず、送金資金は受取人のPayPalアカウントに送金されるため、受取人は別途、自分の銀行口座へ振替手続きをする必要があります。
各銀行・サービスの海外送金に必要な日数
ここでは、日本からアメリカへの送金日数の目安を各銀行・サービス毎に比較していきます。
金融機関・海外送金サービス | 日数(目安) |
---|---|
三菱UFJ銀行 | 対外発信は原則、受付日当日中 数日またはそれ以上の日数 |
三井住友銀行 | 明示なし |
みずほ銀行 | 対外発信は原則、依頼日の翌営業日以降 送金日数に関しては明示なし |
楽天銀行 | 送金日+1営業日~5営業日程度 |
ゆうちょ銀行 | 2営業日~7営業日以内 |
Wise | 12時間以内 |
Paypal | アカウントでの着金は即時完了 銀行口座への振替には最短3営業日 |
Western Union | 1営業日(但し、通常、資金はWestern Unionの銀行口座に入金後3~5営業日以内に受取人の銀行口座へ入金される) |
(2024年3月20日現在)
三菱UFJ銀行の場合、原則として受付日当日に処理が進められますが、仕向国への着金日数に関しては具体的な日数を明示していません。三井住友銀行やみずほ銀行も同様に、必要日数を明示していません。
ゆうちょ銀行や楽天銀行では、必要日数は明示されているものの幅が広く、さらに日数を要する可能性がある旨も記載されています。
対して銀行以外のWise、PayPal、Western Union(ウエスタンユニオン)では、各銀行と比較して短い日数で送金が完了します。但し、PayPalやWestern Unionでは受取人のアカウントへは着金が完了後、別途銀行口座への振替に数営業日がかかることに注意が必要です。
海外送金の仕組みとは?
「海外送金ってなんで時間がかかるんだろう?」 「もっと早く、安く送金できたらいいのに」と疑問に思う方に向けて、海外送金の仕組みについて解説します。
銀行での海外送金
冒頭で、銀行での海外送金にはおおよそ2営業日~7営業日程度を要し、多くの銀行が必要日数をそもそも明示していないとご説明しました。銀行が正確な着金日数を明示できないのは、日本の銀行と受取人の銀行との中間にある中継銀行(コルレス銀行)の存在が影響しています。
通常、金融機関が海外送金を行う際、SWIFT(スイフト:国際銀行間通信協会)という仕組みを採用しています。送金側の銀行が世界中の銀行とやり取りをすることは容易ではなく、SWIFTシステムを利用して、信頼関係のある中継銀行を経由することによって安全に受取人の銀行への送金が可能になります。この中継銀行は、複数経由することもあります。
信頼できる銀行間でお金が移動するため、安心感が得られる反面、各中継銀行での手数料や、送金日数が余計にかかってしまいます。さらに、中継銀行手数料は原則、受取人負担となり、送金額から差し引かれてしまいます。この中継銀行手数料は銀行によって異なるため、事前にいくらになるか想定することができません。
このように、銀行を介した海外送金は所要日数がかかるだけでなく、各銀行で手数料が発生するため、最終的に手数料が高額になってしまいます。
オンラインサービスでの海外送金
対して、例えばWiseのような海外送金オンラインサービスでは、独自の仕組みでスピーディーな国際送金が実現できます。特に、送金日数の短縮と手数料負担の安さが大きなメリットです。
Wiseでは、なぜスピーディーかつ手数料を抑えて海外送金ができるのでしょうか?
Wiseでは、従来の銀行が利用するSWIFTシステムではなく、日本(自国)の国内送金と、送金先(海外)の国内送金を組み合わせた仕組みを構築しています。
上記は、日本にいるはなこさんがアメリカにいるトムさんに海外送金をしている図です。はなこさんはWiseが日本に持つ銀行口座へ日本円で振込みをします。Wiseははなこさんの入金を確認後、Wiseがアメリカに持つ銀行口座からトムさんの銀行口座へ振込みをします。これにより、はなこさんからトムさんへの海外送金が完了します。
つまりWiseでは、自国と送金先の国内送金を組み合わせることで、あたかも海外送金が完了したかのように見える仕組みで、余分な手数料や日数をかけることなく、海外送金を実現できるのです。
海外送金の受け取りにはどのくらい日数がかかる?
海外からの送金を受け取るにはどのくらいの日数がかかるのでしょうか?
残念ながら、海外送金を受け取る日数も、多くの銀行では具体的な日数が明示されていません。着金までの日数は、送金元の銀行に確認する必要があります。また、しばらく待っても着金しない場合は、送金時に口座情報(日本での受取銀行のSWIFT CODE)に誤りがある可能性もあります。口座情報を誤ってしまった場合は、送金人に返金されてしまうので十分注意しましょう。
Wiseのマルチカレンシー口座を活用
Wiseには、マルチカレンシー(多通貨)口座があります。その名の通り、複数の通貨を一つの口座保有・管理でき、40通貨以上に対応しています。さらに、Wise対応通貨のうち、米ドル、ユーロ、豪ドルなど主要10通貨では、日本にいながら現地の銀行口座情報の取得が可能です。
送金人が銀行経由で送金した場合は、Wiseで口座情報が取得可能な10種類の通貨のまま受け取りが可能です。マルチカレンシー口座を活用すれば、通貨を両替したり、手数料を払うことなく、海外の現地銀行のように資金を外貨のまま受け取ることができるのが大きなメリットです。
できるだけ早く海外送金する方法は?
「早急に海外送金する必要がある」「期日までに着金しなければいけない」という場合、少しでも早く送金するにはどうしたらよいのでしょうか?銀行で海外送金の手続きをする場合でも、次のポイントに気をつければ送金にかかる日数を可能な限り短縮できます。
当日の受付取組時限までに送金する
各銀行では、取組手続きを当日中に行うための時限(カットオフタイム)が決まっており、これを変更することはできません。
例えば、三井住友銀行では外国送金の外貨建送金は14時、円建送金は11時までと決まっています。海外送金の日数を短縮するには、決められた時限の前までに銀行で手続きを済ませるようにしましょう。
週の初めに送金する
例えば、金曜日に海外送金手続きをした場合、銀行によっては依頼日の翌営業日以降、つまり週明けの月曜日に対外発信の手続きが行われます。この間の2日間は送金がストップしている状態なので、余計に時間がかかってしまいます。
手続きをスムーズに進めるためには、できるだけ週の初めを狙って送金するようにしましょう。
仕向国の祝日を避けて送金する
たとえ日本で急いで手続きをしたとしても、受取り側の国の銀行が休みで着金が遅れるということも大いにあります。
特に欧米諸国のクリスマス、イースター(復活祭)や、中国・中華圏における春節では銀行が営業していないため、通常より着金まで日数を要することが予想されます。このように、仕向国の祝日を事前に確認して計画的に送金手続きを行うことも必要です。
中継銀行を経由しないオンラインサービスを利用する
Wiseような海外送金サービスでは、先述したように国内送金を組み合わせることによって、中継銀行を経由しない独自の海外送金を可能にしています。
Wiseは世界中に銀行口座を開設しています。送金者がWiseの日本の口座に国内送金を行い、そのあとにWiseが送金先の国のWiseの銀行口座から受取人の銀行口座に国内振込みが行われます。つまり、国を跨いでの送金でなく、Wiseが各国に持つ現地口座間での国内送金によって送金が完結するという仕組みです。そのため、中継銀行の経由もなく、余分な時間や手数料が発生することもありません。
海外送金が遅れてしまう要因とは?
多くの銀行が海外送金の着金日を確約しないのは、銀行のSWIFTシステムに起因するものが大きいですが、その他にも遅れてしまう要因があります。具体的には次の3つが挙げられます。
中継銀行の数
銀行を経由してのSWIFTシステムを使った海外送金では、中継銀行をいくつ経由するのか送金時には想定することができません。銀行は最短経路を選択しますが、例えば、日本国内の中継銀行を経由した後、海外の中継銀行を経るなど、複数の中継銀行を渡る可能性もあり、これによって海外送金が遅れる要因となります。
受取人の国や地域の規制
中継銀行を経由した後は、受取人の取引銀行へとお金が移動します。しかし、受取人の国や地域の規制の影響で口座への着金が遅れてしまうこともあります。
例えば中国へ中国元建で送金する際、中国の規制により、受取人は中国の国民IDカードを持つ個人、または中国本土で中国・元(CNY)建ての口座を持つ法人のみを受取人として指定することができます。
受取人側で中国元建決済に必要な手続きができていない場合、受け取り遅延の原因となります。
マネーロンダリング防止の規制
金融機関では、マネーロンダリング(資金洗浄)防止やテロ対策に向けて、海外送金取引に厳格な確認をする義務が課せられています。
そのため、海外送金手続きにはマイナンバーカードの提示や、資金の原資となる通帳や給与明細、送金目的などさまざまなチェックがなされます。必要書類の準備で時間がかかったり、追加書類を求められたりなど、さらに時間を要することもあります。
まとめ
オンラインバンキングが普及した現代でも、銀行を介しての海外送金には「手数料が高くて、時間もかかる」という現状があります。そんな海外送金に新しく画期的な海外送金サービスを生み出したWiseなら、「手数料が安くて、早い」海外送金が可能です。銀行経由では現在の送金状況を追跡することができませんが、Wiseでは送金時におおよその着金時間が判明。URLで受取人と送金状況の共有も可能です。海外送金を「安く・早く・簡単に」行いたいという方は、ぜひ試してみてくださいね。
出典: