【2024版最新】PayForexとWiseを徹底比較
PayForex(ペイフォレックス)とWise(ワイズ)はどちらも海外送金に特化したサービスですが、「結局どちらがいいの?」と悩んでいませんか?両社は送金手数料や為替レート、対応通貨、送金スピードなどに違いがあります。どちらも評判の良いサービスですが、それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較して、自分のライフスタイルやニーズに合った適切なサービスを選びましょう。
本記事の目次:
- PayForexとWiseの機能比較
- PayForexとWiseの海外送金を比較
- PayForexとWiseそれぞれのメリット・デメリット
- PayForex と Wise: 結局どちらがおすすめ?
- PayForexとWiseの仕組み
- PayForexとWise:海外送金手数料 -PayForexとWise:どちらが安い?
- PayForexとWise:ビジネスアカウント
- PayForexとWiseの使いやすさ
- PayForexとWiseの安全性
PayForexとWiseの機能比較
まずは、両社の機能の特徴を一覧で分かりやすく比較していきます。
機能・サービス | Wise(ワイズ) | PayForex(ペイフォレックス) |
---|---|---|
アカウント登録 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 無料 | 無料 |
海外送金 | ✅ | ✅ |
送金スピード | ✅ | ✅ |
国内送金 | ✅ | ❌ |
ユーザー間の送金 | ✅ | ❌ |
マルチカレンシー口座 | ✅(40通貨以上) | ❌ |
現地銀行口座情報の取得 | ✅ (10通貨) | ❌ |
デビットカード | ✅ | ❌ |
バーチャルカード | ✅ | ❌ |
通貨の両替 | ✅ | ❌ |
ATMからの現金引き出し | ✅ | ❌ |
ビジネスアカウント | ✅ | ✅ |
銀行口座以外での受取方法 | ❌ | ✅ |
言語サポート | ✅ | ✅ (10カ国語対応) |
両社とも海外送金に特化したサービスならではの機能やサービスが充実しています。大きな違いは以下の通りです。
Wiseではデビットカードを利用して、海外現地のATMで現金引き出しが可能
PayForexでは受取人が銀行口座を持っていなくても、現金やE-ウォレット、宅配にて受け取り可能
PayForexでは口座登録しておけば、海外送金時に口座振替入金が可能。
PayForexでは10カ国語対応の言語サポートが充実。
PayForexとWiseの海外送金を比較
次に、WiseとPayForexの海外送金のサービス内容を具体的に比較していきます。
項目 | Wise | PayForex |
---|---|---|
為替レート | ミッドマーケットレート | 三井住友銀行のTTSレートに0.5%~10%のスプレッドを上乗せしたレート |
手数料 | 少額の手数料(※1) | 無料~3,980円(+中継銀行手数料) |
送金日数 | 1〜3営業日 | 即時〜2営業日 |
送金可能通貨 | 40以上の通貨 | 70カ国以上の通貨 |
安全性 | 関東財務局により第一種資金移動業者(第00040号)として登録、資金のセーフガーディング | 関東財務局により第二種資金移動業者(第00010号)として登録、資金のセーフガーディング |
レビュー・口コミ (Trustpilot) | 4.3/5点中(レビュー21万件以上) | レビューなし |
(※1)送金先と送金額によって異なり、シミュレーションで確認できる。
送金手数料:Wiseでは送金時に手数料が判明するが、PayForexでは中継銀行手数料や受取銀行手数料が発生する可能性がある。
送金日数:Wiseでは送金時におよその着金日が判明し、最短で1~2営業日で着金。(アメリカの場合)PayForexでは原則1~2営業日後に着金。(アメリカ以外の国への米ドル送金)
安全性:Wiseでは金融庁より第一種資金移動業者の認可を取得。PayForexでは第二種資金移動業者の認可を取得。
両社を比較してみると、取扱い通貨の種類や送金日数ではほとんど同等のサービス内容と言えます。しかしながら、送金手数料ではWiseでは送金時に手数料がいくらかかるかが判明する一方、PayForexでは中継銀行や受取銀行に支払う手数料として手数料が発生する可能性があり、着金するまではその手数料がいくらになるか分からないことがあります。
PayForexとWiseそれぞれのメリット・デメリット
PayForexとWiseの特徴が分かったところで、各社のメリット・デメリットを比較していきます。
Wise | PayForex |
---|---|
✅ 送金手数料が安い ✅ 海外送金日数が短い | ✅銀行振込み・口座振替・コンビニ払いなど送金時の入金方法が豊富 ✅10カ国語対応のサポート体制 ✅日本にいながら海外の公共料金等を支払えるサービスも提供 |
❌入金方法は銀行振込みまたはデビットカード決済のみ ❌受け取り方法はWiseアカウントまたは銀行口座のみ | ❌ 中継銀行や支払銀行などによって手数料がかかる場合がある ❌デビットカードの発行なし |
(※1)「着金額指定サービス」の利用で7,000円未満でも送金可能
PayForex と Wise: 結局どちらがおすすめ?
ここまでざっくりとPayForexとWiseの大まかなサービスの違いや特徴、メリット・デメリットを解説してきました。両社はどちらも海外送金に特化したサービスですが、どちらのサービスを選択するかはユーザーのニーズによって変わってきます。
Wise
Wiseでは、ミッドマーケットレート(仲値)での取引のため、隠れコストがありません。送金前にシミュレーションでかかる手数料が判明するため、手数料を気にかける必要がありません。マルチカレンシー口座で多通貨を保有でき、アカウントに紐づいたデビットカードの発行も可能です。海外旅行や出張で海外へ行く機会が多い人や海外在住者など、送金コストをかけたくない方に適していると言えます。
PayForex
PayForexは在日外国人の母国への送金需要に特化したサービスを提供しています。それにより、さまざまな入金方法や資金の受け取り方法、海外の公共料金支払いなどのサービスが展開されたと考えられます。日本国外に住む家族がいて、定期的に公共料金などの支払いがある方や、銀行振込み以外の方法での入金をしたい方、銀行口座以外の方法で資金を受け取りたい方にはPayForexが使い勝手が良いかもしれません。
本記事の後半では、各社の違いをより深く掘り下げてご紹介していきます。しっかりとリサーチしたいという方はぜひ参考にしてください。
PayForexとWiseについて
PayForexは、Queen Bee Capital株式会社が管理する国際送金サービスで、2011年に運用を開始しました。日本から約40種類の通貨で200カ国以上に送金できる機能を提供しています。個人から企業まで幅広い送金要求に応えており、オンラインでの送金プロセスの利便性も特に注目されています。
Wiseは、2010年、英国・ロンドンで創業した海外送金サービスです。送金に対応する国は70か国以上、保有可能通貨は40種類以上で、銀行よりも安く、早く送金できる点で人気があります。現在では利用者は1,600万人を超え、月間の送金額は約90億ポンド(約1兆7,000億円)に達しています。当初は海外送金サービスをメインにサービス展開していましたが、現在ではマルチカレンシー口座やデビットカードを含む、さまざまなキャッシュレス決済サービスに対応しています。
PayForexとWiseの仕組み
PayForexとWiseは両社とも海外送金に特化したサービスです。しかし、両社の海外送金の仕組みには大きな違いがあります。それにより、送金手数料や送金日数、受け取り方法などに違いがあります。双方の違いについて見ていきましょう。
PayForexは海外のパートナーや銀行、資金移動業者と連携し、そのネットワークを活用した「スピード送金」にも注力しています。
アジア圏を中心とした「スピード送金」は、現地大手金融機関やE-wallet会社との提携により、24時間以内、早ければ数分で着金します。
Wiseは、国内送金を組み合わせた独自のシステムを構築しています。Wiseは世界各地に口座を持っており、送金人は銀行振込またはデビットカードにて、送金人が居住する国内のWise口座へ送金額を支払います。Wiseはその入金を確認後、受取人が居住する国内のWise口座から受取人の口座へと送金額を振り込みます。
この2段階の国内送金を経ることにより、あたかも海外送金が完了したかのような送金を叶えています。従来の銀行が利用するSWIFTシステムを経由しないため、不要な中継銀行手数料や手続きにかかる日数を大幅に削減することで、格安な手数料で海外送金することができます。
PayForexとWise:海外送金手数料
海外送金と一口に言っても、海外送金手数料にはさまざまな種類があります。送金手数料だけではなく、その他にかかる手数料にも注意しましょう。
海外送金手数料の種類
まずは、海外送金手数料にはどのような種類があるのかを見ていきましょう。具体的には、次の5種類が挙げられます。
送金手数料:送金手続きを行う銀行に対する送金手数料
中継銀行手数料(コルレス手数料):海外送金時に中継する銀行に対する手数料(複数銀行になる場合もあり)
受取手数料(支払銀行手数料):受取人が現地で資金を受け取る際に発生する手数料。依頼人払いか、受取人払いかを選択することが可能。
為替手数料:通貨を両替する際に発生する手数料(円から米ドルなど)
リフティングチャージ(円貨送金手数料):同通貨のまま送金する際に発生する手数料(円のまま送金、米ドルのまま送金など)
これらの手数料は手続きする銀行によって異なりますので、事前に銀行に確認するようにしてください。
PayForex と Wise:手数料を比較
それでは、PayForexとWiseで海外送金時に発生する手数料はいったいいくらなのでしょうか?下記の表で比較してみましょう。
PayForex | Wise | |
---|---|---|
送金手数料 | 無料〜3,980円 | 少額の手数料(※1) |
中継銀行手数料 | 開示なし | なし |
受取手数料 | 開示なし(着金するまで不確定) | USDの電信送金、CADのSWIFTでの受け取りを除いて無料 |
為替手数料 | 三井住友銀行のTTSレートに0.5%~10%のスプレッドを上乗せしたレート | 無料 |
入金手数料 | 無料~780円(※2) | 銀行振込み:銀行によって異なる デビットカード:少額の手数料(※1) |
組戻手数料 | 一律4,000円 | 組み戻し不可 |
送金内容修正手数料 | 一律4,000円 | 修正不可 |
着金額指定サービス | 一律2,500円 | 着金額を設定して送金可能 |
照会手数料 | 一律4,000円 | Wise追跡システムで確認可能 |
(※1)送金先と送金額によって変動。シミュレーションで確認可能。
(※2)銀行振替、口座振替、コンビニ払い、ペイジー払いなどにかかる手数料
上の表で分かるように、海外送金手数料のほかに、少なくとも9種類の手数料が発生します。
PayForexは比較的安価な送金手数料ですが、銀行口座受取りの場合、中継銀行手数料や受取手数料が発生するケースが考えられます。特に受取手数料は現地口座に着金するまでいくらになるか確定しないため、PayForexのウェブサイトでも開示されていません。
それに対してWiseでは、送金前にシミュレーションで送金にかかる手数料が全て開示されており、それ以外の手数料はかからず、透明性のある手数料設定だと言えるでしょう。
PayForex と Wiseの為替レート
為替レートは、海外送金コストに大きく影響を及ぼす主要な要素です。海外送金サービスを選ぶ際には、各プロバイダーがどのように為替レートが設定しているのかをしっかり確認しましょう。
以下では、PayForex と Wiseの為替レートを比較しています。
PayForex | Wise | |
---|---|---|
海外送金の為替レート | 三井住友銀行のTTSレートに0.5%~10%のスプレッドを上乗せしたレート | ミッドマーケットレート(市場仲値:TTM) |
このように、PayForex と Wiseの為替レートには、大きな差があります。
PayForexでは、三井住友銀行が定めるTTS(外貨販売レート)に0.5%~10%のスプレッドが上乗せされています。三井住友銀行のTTSにもすでに為替手数料が上乗せされていますので、利用者は重複して為替手数料を払うことになります。
対してWiseでは、ミッドマーケットレート(市場仲値)での両替で海外送金することができます。つまり利用者は、為替手数料を払うことなく、送金手数料のみで海外送金することができるのです。
PayForexとWise:どちらが安い?
ここまでは両社の手数料や為替レートについて解説してきましたが、結論、どちらが安いのかを具体的な送金金額を用いて比較していきましょう。なお、銀行口座受取りと仮定して比較しています。
金額・為替 | PayForex手数料 | PayForex受け取り金額 | Wise手数料 | Wise受け取り金額 | どちらが安い? |
---|---|---|---|---|---|
100,000円→米ドル | 1,980円+為替手数料+中継銀行手数料+受取手数料 | 621.96 USD | 732円 | 654.35 USD | Wise |
500,000円→米ドル | 1,980円+為替手数料+中継銀行手数料+受取手数料 | 3,109.83 USD | 3,357円 | 3,273.74 USD | Wise |
100,000 円→ユーロ | 1,980円+為替手数料+中継銀行手数料+受取手数料 | 572.73 EUR | 715円 | 602.66 EUR | Wise |
500,000円→ユーロ | 1,980円+為替手数料+中継銀行手数料+受取手数料 | 2,863.68 EUR | 3,301円 | 3,014.77 EUR | Wise |
(2024年4月4日 20時現在)
このように、10万円または50万円を米ドル、ユーロで銀行口座宛に送金する場合のいずれもWiseの方が手数料が安く、実際に受け取ることのできる金額も多いという結論になりました。
先述したように、PayForexの為替レートには為替手数料が上乗せされており、かつ銀行口座受取りの場合は中継銀行手数料や受取手数料が発生します。PayForexのシミュレーターでは中継銀行手数料や受取手数料は計算に含まれておらず、中継銀行は複数経由する可能性もあり、受取手数料は着金するまでいくらになるか判明しません。そのため、実際に受け取ることのできる金額はさらに少なくなる可能性があります。
対してWiseでは、送金前や送金時に手数料が確定し、それ以外の手数料は請求されません。
このシミュレーションでは米ドルとユーロのみの比較ではありますが、銀行口座受取りの場合では為替手数料や中継銀行手数料、受取手数料が高いという点で、PayForexの方が手数料が高くつくと言えます。
送金金額や外貨によって手数料は変動しますので、必ず送金前にかかる手数料を確認するようにしましょう。
PayForexとWise:どちらが速い?
着金までにかかる時間は、送金金額や送金先の国、受取方法などによって異なります。
なお、Wiseでは銀行口座受取りのみですが、PayForexでは受取り方法によっては原則即時に完了します。
PayForex | Wise | |
---|---|---|
着金までの時間 |
| 早ければ当日中~3日程度 送金先によっては最大5日程度 (シミュレーターで確認可能) |
(2024年4月2日現在)
(※1)初回利用や利用状況により、数時間~約2日程度かかる可能性あり
(※2)現地の状況により遅延の可能性や宅配不可の地域あり
上記はあくまでも目安ではありますが、海外送金にかかる時間は、送金サービスには違いがあれど、どちらも3日程度で着金することが多いようです。
銀行口座受取りの場合は、手続きする曜日や時間帯が大きく影響します。
PayForexやWiseでは24時間オンラインで手続きすることはできますが、銀行受取りの場合には送金元・送金先の銀行が営業していないと、資金の移動に滞りが生じてしまいます。
手続きをスムーズに進めるには、送金元・送金先の両国の銀行営業時間内に手続きを済ませることがポイントとなります。
PayForexとWise:海外送金限度額
2024年4月2日現在、PayForexとWiseともに送金限度額は100万円までに定められています。
両社は日本国内で関東財務局により「資金移動業者」として登録を受けています。2020年の資金決済法の法改正により、第二種資金移動業者が1回あたりに送ることができる金額は、100万円以下と定められています。
なお、Wiseの日本法人であるワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社は、第一種資金移動業者として金融庁より認可を取得しました。これにより、100万円以上の送金も可能になります。Wiseでは、今後さらなるサービス拡大が期待されます。
第二種資金移動業者としての送金上限額 | PayForex | Wise |
---|---|---|
1回あたりの送金限度額 | 100万円 | 100万円 |
2024年4月2日現在
PayForexとWise:入金方法
海外送金手続きにおいて、送金額の入金が必要になります。入金方法では両社に大きく違いがありますので、サービスを選ぶ際には使い勝手の良い入金方法が決め手となるかもしれません。
PayForex | Wise | |
---|---|---|
入金方法 |
|
|
2024年4月2日現在
PayForexでは、銀行振込のほか、口座振替やコンビニ払い、ペイジーなどユーザーにとって選択肢の幅が広い入金方法を提供しています。ただし、先述したように各入金方法には手数料が別途かかる場合があります。PayForexでは、入金額や入金方法によって大きく手数料が変動します。例えば、PayPay銀行の銀行振替なら金額に関わらず無料、100万円以下のペイジー払いは780円と大きく幅があります。
Wiseの入金方法は、銀行振込またはデビットカードの2通りのみになります。
ただし、デビットカードの場合は手数料が銀行振込に比べて高いため、銀行振込の方が手数料を抑えることができます。
PayForexとWise:ビジネスアカウント
PayForex・Wiseともに、個人アカウントの他にビジネス(法人)アカウントも展開しています。各ビジネスアカウントの特徴やサービスを比較してきましょう。
PayForex | Wise |
---|---|
|
|
両社を比較してみると、双方にはそれぞれに大きな特徴があります。
PayForexでは1アカウントに対して3種類の権限を分散させた利用者権限や、ワンタイムパスワードを必要とする二要素認証など、より強いセキュリティ対策を講じています。利用者権限に関しては、特に従業員数の多い中~大企業にとって使いやすい仕様になっています。
Wiseはフリーランスなどの個人事業主にとっても使いやすい仕様になっています。
Wiseビジネスアカウントの大きな特徴として、10種類の外貨で現地の銀行口座情報を取得できる点が挙げられます。例えば、海外のクライアントからの支払いを受けるときに、その国の口座を持っていれば、両替をすることなく現地通貨のまま資金を受け取ることができます。反対に、海外の業者への支払いがある場合は、まるで国内送金をするかのように現地の銀行口座から支払いが可能です。毎月の月額費用や最低残高などの規定はないため、企業規模に関わらず気軽に開設することができます。
PayForexとWiseの使いやすさ
海外送金を定期的に利用するという方にとっては、手続きの簡易性やシステムの操作性も重要なポイントになります。WiseとPayForexの使いやすさについて比較していきましょう。
アカウント開設:
Wiseでは、アカウント開設はインターネットのみで完結します。
PayForexでは、ウェブサイト上でアカウント登録後、「PayForexアカウント登録有効通知書」が郵送されたのち、口座開設が完了します。
なお、両社ともにアカウント開設は日本在住の18歳以上の方のみに定められています。
本人確認:
WiseやPayForexのような資金移動業者では、サービスが犯罪に利用されることを防ぐため、法律によって送金人が本人であることを本人確認書類で確認することが義務付けられています。そのため、日本国籍の方の場合はマイナンバーカード、外国籍の方は在留カードや特別永住者証明書等の提示が必須となります。
海外送金のやり方:海外送金の手続き方法は両社ともほとんど変わりありません。銀行口座受取りの場合、受取人の銀行口座情報を入力し、送金金額や送金目的を入力したのち、送金額の入金手続きに進みます。
入金方法:送金額の入金手続きは、「入金方法」でもお伝えしたように、Wiseでは銀行振込かデビットカード、PayForexでは銀行振込、口座振替(三井住友銀行・PayPay銀行)、コンビニ払い、ペイジーから選べます。
対応言語:Wiseのウェブサイトやアプリは日本語に対応しており、日本人ユーザーでも不便なく安心して利用できます。PayForexでは、日本人ユーザーのほか、特にアジア国籍の在日外国人の方たちの母国への送金需要が高いため、日本語、英語のほか、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、ベンガル語、中国語、タガログ語など10カ国語に対応しています。
送金限度額:Wise、PayForexともに1回に送れるの送金上限額が100万円以下となっています。なお、PayForexでは最低送金可能額は7,000円とされています。
送金回数に関して、Wiseでは上限は設けられていません。PayForexでは、中国への送金で同一の受取人に対して1日あたり2回が上限とされています。種々の規定に関しては、事前にシミュレーターでよく確認するようにしましょう。
PayForexとWiseの対応通貨
PayForexとWiseともに、主要通貨はほぼ取扱いがあります。ご自分が送金したい通貨が対応しているかどうか、事前に確認するようにしましょう。
対応通貨としては、PayForexでは40通貨以上、Wiseは70通貨以上となっており、Wiseの方が取り扱いが多くなっています。
両社の大きな違いは、口座で外貨が保有できるかどうかという点です。
PayForexのアカウントで保有できるのは、現在日本円のみである一方、Wiseでは40種類の通貨を保有できるだけでなく、主要10通貨の現地口座の取得が可能です。これは国境を越えて生活する方々に向けて生まれたサービスであり、その都度通貨を両替することなく、外貨のまま支払いや送金、受取りが簡単にできる点が大きなメリットです。
PayForex | Wise | |
---|---|---|
アカウント内で保有できる通貨 | 入金通貨は円のみ | 40種類以上 |
送金できる通貨 | 40種類以上 | 70通貨以上 |
現地口座情報の取得 | 不可 | 可能
|
(2024年4月3日現在)
PayForexとWiseの安全性
初めて銀行以外の機関で海外送金する方にとっては、大切な資金を預けることに対して不安を覚える方も多いのではないでしょうか?
WiseとPayForexは、ともに日本国内の関東財務局から資金移動業者として正式に登録、認定を受けた業者です。
PayForex(Queen Bee Capital株式会社):第二種資金移動業者(関東財務局長 第00010号)
Wise(ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社):第一種・第二種資金移動業者(関東財務局長 第00040号)
資金移動業者は、利用者の保護として、送金途中にある資金同額以上の履行保証金を保全することが義務づけられています。万が一、資金移動業者が破産したとしても、履行保証金から利用者の資金が返還される手続きが行われます。
ただし、返還手続きには受取証書やレシート等の証明が必要になるため、送金が完了するまではしっかりと保管するようにしてください。
このように、ほぼ銀行と同等の安全性を保たれているため、安心して利用できると言えるでしょう。
PayForexとWiseのカスタマーサポート
PayForex、Wiseともに多言語でのカスタマーサポートが充実しています。
PayForex:PayForexでは、平日9:30~17:30まで、10カ国語で電話での問い合わせのほか、メールフォームでの問い合わせも可能です。
Wise:ウェブサイトのヘルプセンターや、よくある質問を見ても解決しない場合、問い合わせフォームからメールまたは電話で問い合わせることが可能です。メールの場合は通常、1日以内に返信されます。
まとめ:PayForexとWiseを比較
本記事では、海外送金サービスであるPayForexとWiseの特徴や送金手数料などの送金コスト、サービス内容を徹底的に比較してきました。どちらもサービスには特徴があるため、自分の必要とする機能やサービス内容に見合うかどうかをしっかりと見極めた上で利用しましょう。
PayForex:送金額の入金方法が銀行振込以外にも豊富に揃っており、ユーザーにとって使いやすい方法で入金ができる。受取人が銀行口座を持っていなくても、現金受け取りやEウォレット、現金宅配などさまざまな方法で受取りが可能。カスタマーサポートもアジア圏の言語も対応しており、アジア圏に家族がいるユーザーにとっては非常に使いやすいサービスが充実している。
Wise:送金の取り扱い通貨が70通貨以上と、PayForexと比較して30通貨以上も多く網羅している。アカウント内で40通貨以上を保有でき、主要通貨の現地口座情報も取得できるため、海外在住者や海外渡航の多い人にとっては両替の手間が省けたり、外貨のまま支払いができたりするのが大きなメリットと言える。
出典:
PayForex vs Wiseについてよくある質問
両社ともに海外送金サービスに特化していますが、以下の点が大きく異なります。
- 送金システムが大きく異なる。Wiseは国内送金を組み合わせた仕組みで、PayForexは独自のネットワークを活かした海外送金サービスを提供しており、それにより手数料や必要な送金日数に違いがあります。
- 対応通貨が異なります。Wiseは70通貨以上、PayForexは40通貨以上と取り扱い通貨はWiseの方が幅広く取り扱っています。
- 入金方法はWiseは銀行振込みまたはデビットカードのみに対して、PayForexは銀行振込みのほか、コンビニ払いやペイジー払い、口座振替など幅広く対応しています。
- 為替レートに大きな差があります。Wiseはミッドマーケットレート(市場仲値)でのレートですが、PayForexは三井住友銀行のTTSに0.5%~10%のスプレッドを上乗せしたレートが適用されています。
どちらのサービスがより優れているかは、どのポイントを重視するかによって変わります。
- 透明性のある料金体系で利用したいなら…Wise
- お得な為替レートで送金したいなら…Wise
- 銀行口座以外で資金を送金したいなら…PayForex
- アカウントで他の外貨も保有したり、現地口座情報を取得したいなら…Wise
- さまざまな入金方法で送金額を支払いたいなら…PayForex
WiseとPayForexが採用する送金システムは大きく異なり、送金金額によっても手数料は左右されます。そのため、一概にどちらが安いと言うことができません。PayForex、Wiseともに事前に送金コストをシミュレーションすることができるので、送金前に必ず確認するようにしましょう。
銀行口座への送金はWiseは早ければ当日中~3日程度、PayForexでは0営業日(24時間以内)から2営業日(土日祝日及び年末年始・現地銀行休業日を除く)とされており、ほぼ同程度と言えます。着金は手続きを行うタイミングや、送金先の国の銀行の手続きによっても左右されます。できるだけ早く送金するには、双方の国の銀行が営業している時間帯に手続きすることがポイントです。
Wiseでは送金対応通貨が70通貨以上、PayForexでは40通貨以上を取り扱っています。Wiseではアカウント内で40種類の通貨を保有できますが、PayForexでは日本円のみの取り扱いとなります。