安い・早い!個人の海外送金におすすめのアプリ7選!手数料やかかる日数などを徹底比較
各サービスには独自の機能やメリット・デメリットがあります。しっかり特徴を比較した上で自分のニーズに合うものを選択していきましょう。
個人の海外送金におすすめのアプリは?
さっそく、個人向け海外送金におすすめのアプリを7つご紹介します。
ここでは、アメリカに1,000米ドルを受取人の銀行口座へ送金すると仮定した場合の手数料と送金日数を比較していきます。手数料の内訳に関しては、記事の後半で詳しく解説します。
結論としては、個人の海外送金に最もおすすめのアプリはWiseであると言えるでしょう。
Wiseの手数料合計は送金手数料の1,191円のみ。その他のアプリでかかる為替レートに上乗せされている為替手数料や、銀行サービスで発生しうる中継銀行手数料や受取り銀行手数料はかかりません。送金日数に関しては、銀行よりも海外送金アプリの方がスピーディーに送金することができます。
送金サービス比較
アプリ名 | 手数料合計 | 送金日数 | 送金限度額 | 対応国・通貨 |
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Wise | 1,191円(0.77%)*(6)+為替手数料無料 | 約1日 | 最大1億5,000万円/取引毎 *(5) | 40通貨・160カ国 |
Revolut | 1,555円+中継銀行手数料 *(1)+為替手数料無料 | 約1日 | 100万円/取引毎 | 30種類以上・90カ国以上 |
PayPal | 499円+通貨換算手数料3~4% *(2) | 即時 *(4) | 100万円/取引毎 | 世界200以上の国と地域・100通貨以上(日本のアカウントの場合は22通貨) |
PayForex | 1,480円+為替手数料(0.5%~10%のスプレッド) | 原則24時間以内(ACHルーティングナンバーで送金の場合) | 100万円相当の外貨/取引毎 *(3) | 40種類以上・200以上の国と地域 |
楽天銀行 | 750円+為替手数料+中継銀行手数料1,000円+受取銀行手数料+送金受取手数料2,450円 | 1~3営業日 | 100万円/1日・1回、200万円/1カ月、500万円/1年 | 60種類以上・200以上の国と地域 受取り通貨:7通貨(米ドル、ユーロ、豪ドル、英ポンド、NZドル、南アランド、日本円) |
りそなグループアプリ | 2,000円+為替手数料+中継銀行手数料+受取り銀行手数料 *(7) | 明示なし | 100万円/1日・1回、100万円/1カ月(毎月1日~末日)、300万円/1年(毎年1月1日~12月31日) 送金回数:月9回まで(店舗手続きの場合制限なし) | 17通貨・20の国と地域 |
ワールドファミリー海外送金 | アメリカ:一律 手数料1,000円+為替手数料(送金委託先提示レートに0.0-5.0%のスプレッドを上乗せ) | 1~2営業日 | 100万円/取引毎 | 対応通貨の明示なし・200以上の国と地域 |
Wise
Wiseは英国にグループ本社を置く金融サービス企業です。世界160以上の国と地域に送金が可能です。対応通貨は40以上で、さまざまな海外送金に対応しています。
手数料:Wiseでは、一般的な銀行が海外送金で使っているSWIFT送金とは異なる独自の送金システムを構築しており、送金手数料は0.6%~と格安です。さらに、為替手数料がかからないミッドマーケットレート(仲値)での両替が可能で、為替レートに隠された上乗せ手数料は一切ありません。そのため、銀行やその他の海外送金サービスと比べてリーズナブルな手数料で海外送金することができます。
安全性:2段階認証を導入しており、不正アクセスを受けにくいサービスと言えます。2段階認証を設定しておけば、万が一第三者にパスワードを知られた際にアカウントへの不正アクセスの防止になります。また、Wiseの日本法人であるワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社は金融庁から第一種・第二種資金移動業者(関東財務局長第00040号)として認可・登録を受けた登録業者のため、安心して利用できます。。
送金日数:Wiseでは国を跨いでお金が移動しているわけではないので、国内送金とやっていることはあまり変わらず、送金にかかる時間を大幅に抑えることができます。また、オンラインでアカウント開設から送金まで全て完了でき、より早く送金申し込みが可能です。
レビュー:App StoreでもPlay Storeでも評価は5点中4.7点とかなり評価の高いサービスとなっています。
Wiseは、従来の銀行が海外送金で使っているSWIFT(スイフト)送金とは全く違う仕組みを利用しています。そのため、WiseではSWIFT送金で避けることのできない中継銀行手数料や受取銀行手数料が発生せず、結果として一般的な銀行よりもはるかに安く、早く、簡単な海外送金サービスを実現しています。
Wiseでは国を跨いで実際に資金が移動しているわけではありません。送金人が自国にあるWiseの口座にお金を振り込むと、その金額をWiseが受取人の国の口座へと振り込むという国内送金を組み合わせた仕組みになっています。Wiseでは銀行での海外送金にかかる中継銀行手数料やリフティングチャージが発生しません。
実際には国を超えてお金が移動していないため、手数料やかかる時間を大幅に削減することができます。
また、銀行では送金完了まで送金にかかる日数と手数料が分からないのに対し、Wiseでは送金前にシミュレーターで送金手数料や着金予定日を確認してから送金を実行することができる点も大きなメリットと言えるでしょう。
Wiseのメリット・デメリット
Wiseの海外送金のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
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格安な送金手数料とミッドマーケットレートでの両替、多額の送金、送金シミュレーターで送金日数や手数料が確認できるなど魅力的な機能が満載のWise。デメリットとしては、すべての手続きがオンラインで完結するため、銀行のような窓口での手続きができないことや、有効な受取人への送金方法が銀行口座宛の送金のみで、現金受取りや宅配送金といったオプションが選べないことが挙げられます。
Revolut
Revolutは英国発の海外送金・外貨両替などがスマートフォンで完結するサービスです。Revolutは銀行ではありませんが、Wiseと同様に各国で金融サービス提供に必要なライセンスを取得しており、世界中で利用可能です。Revolutの日本法人は資金決済法に基づく資金移動業者として登録されています。
手数料:Revolut側の送金手数料は無料ですが、送金する際に中継する銀行や受取銀行による手数料が発生する場合があります。
安全性:2段階認証を導入しており、不正アクセスを受けにくいサービスと言えます。2段階認証を設定しておけば、万が一第三者にパスワードを知られた際にアカウントへの不正アクセスの防止になります。また、Revolutの日本法人であるREVOLUT TECHNOLOGIES JAPAN株式会社は金融庁から第二種資金移動業者(関東財務局長第00060号)として認可・登録を受けた登録業者のため、安心して利用できます。。
送金日数:他のRevolutユーザーへの送金であればすぐに完了します。銀行口座への送金の場合、中継銀行を経由することもあり、その場合は着金までに時間がかかってしまうこともあります。
レビュー:App StoreでもPlay Storeでも評価は5点中4.5点とかなり評価の高いサービスとなっています。ただしこの評価には、海外送金以外のRevolutのアプリやカードが提供するその他のサービスへの評価が含まれていることに注意が必要です。
Revolutには3つのプランが用意されていますが、無料プランでも有料プランでも海外の銀行口座への送金手数料は無料です。両替手数料は無料の「スタンダード」プランの場合でも為替市場営業時間内かつ月750,000円までなら無料です。有料プランである「プレミアム」や「メタル」の場合為替市場営業時間内なら、限度額なしで無料となります。
ここでいう為替市場営業時間とは、ニューヨーク時間金曜日17:00から日曜日の18:00までの時間を除く時間のこと。また、月に750,000円以上の両替取引を行うスタンダード会員の場合、超過分には0.5%の手数料が上乗せされるので注意が必要です。
Revolutのメリット・デメリット
Revolutでの海外送金のメリット・デメリットをまとめていきましょう。
メリット | デメリット |
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RevolutもWise同様、為替手数料を含まないお得な為替レートの適用や、幅広い通貨、90以上の国や地域への海外送金に対応しています。
Revolutの海外送金では、Revolut側の送金手数料は無料です。
ただし、資金を移動する際に中継ぎの役割を担う中継銀行(コルレス銀行)手数料が発生する場合があります。この手数料は送金資金から差し引かれるため、受取人が受け取る金額が減ってしまう可能性があります。
このようなことを避けるため、Revolutでは「Pay All Fees機能」を導入しています。あらかじめ定額料金を支払っておくことで、受取人が送金資金全額を受け取れるようにすることができる機能ではありますが、料金は約4,000円 *~と高額です。
注意点として、日本のユーザーの場合は規制により送金限度額は一取引につき、最大100万円までと低い上限額となっており、多額の送金の場合には複数回に分ける必要があります。また、Revolutでの海外送金で通貨の両替が必要な場合には、ニューヨークの為替市場営業時間外に両替を行うと追加で両替手数料が発生するため、送金する時間帯にも気を配る必要があります。
* 通貨によって異なるPayPal
手数料:PayPalの両替レートには高額な通貨換算手数料が含まれています。Paypalの取引為替レートは基本為替レートに3〜4%を上乗せしたレートとなっています。その他、決済手数料、引き出し手数料など様々な手数料がかかります。
安全性:PayPalでは全ての取引が24時間365日モニタリングされており、不審な動きがあった際にはアカウントを制限するなど、被害を最小限に抑える仕組みが築かれています。また、PayPal日本法人であるPayPal Pte. Ltd.は金融庁から第二種資金移動業者(関東財務局長第00026号)として認可・登録を受けた登録業者のため、安心して利用できます。
送金日数:PayPalアカウント同士であれば早ければ即日送金されます。PayPalアカウントから他人の銀行口座への送金はできないので、PayPalアカウントから自分の銀行口座への送金が必要ですが、その際に3~6営業日かかることがあります。
レビュー:App StoreでもPlay Storeでも評価は5点中4点を超えており、比較的評価の高いサービスとなっています。ただしこの評価には海外送金以外のPayPalが提供する様々なサービスへの評価が含まれていることに注意が必要です。
PayPal(ペイパル)は1998年設立の海外送金・オンライン決済プラットフォームです。現在では日本を含めて世界中に4億人以上の利用者がおり、ビジネスでも多く使われています。
ただ、PayPalで海外にお金を送る場合は手数料に注意が必要かもしれません。PayPalの両替レートには高額な通貨換算手数料が含まれています。PayPalの取引為替レートに含まれる通貨換算手数料は、送金側が負担する場合は4%、受け取り側が負担する場合は3%になります。日本の銀行口座へは日本円以外での引き出しはできないので、海外からの送金を受け取るとなると送金側か受け取り側のどちらかでこの手数料を負担しなければなりません。その他、決済手数料、引き出し手数料など様々な手数料がかかります。また、直接銀行口座あての海外送金はできないので、相手がPayPalのアカウントを持っている必要があります。
PayPalのメリット・デメリット
世界中に多くのユーザー数を誇る名の知れた決済プラットフォームのPayPalですが、海外送金機能においては以下のメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
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知名度が高く、個人同士でのお金のやり取りにも多く利用されているPayPalは、海外にいる友人に対しても海外送金機能を利用することができます。
PayPalの海外送金はユーザー同士で即時送金できる手軽さが魅力である一方、銀行口座へ直接送金することができません。また、日本ユーザーの場合は対応通貨が限られてしまうことや、銀行口座への引き出しは日本円のみ対応であることもデメリットと言えるでしょう。
りそなグループアプリ
りそなグループアプリとは、りそなグループ(りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行)に銀行口座を開設している人が使える銀行公式アプリです。
手数料:りそなグループアプリでの海外送金について初期導入費用、月額利用料は不要です。送金手数料は1件あたり取扱手数料2,000円で、店頭窓口での手数料(7,500円)と比較するとかなり安くなっています。ただし、アプリから日本円建てで海外送金する場合には送金手数料のほかに3,500円の為替手数料がかかります。中継銀行手数料は受取人負担のみの取り扱いで、送金人負担にはできません。中継銀行手数料や受取銀行手数料が差し引かれて送金した資金が相手先に着金することがあります。
安全性:取引時には、りそなグループアプリの起動時の生体認証したパスコードによる認証に加え、セキュリティパスワードの入力が求められるので、高いセキュリティが確保されています。
送金日数:海外の送金先詳細についてアプリからの事前登録が必要で、送金したいと思った時にすぐに送金することはできません。また送金を実行したとしても、SWIFT送金なので、実際にいつ送金が着金するのかは送金時点では分かりません。
レビュー:App StoreでもPlay Storeでも評価は5点中4点を超えており、比較的評価の高いサービスとなっています。ただし、この評価には海外送金以外のりそな銀行が提供する様々なサービスへの評価が含まれていることに注意が必要です。日本のアプリということもあってiOSにアプリを提供するApp Storeでのレビュー数がPlay Storeよりも大幅に多くなっています。
りそなグループアプリは、りそな銀行などに個人口座を有している人なら誰でも使えるアプリで、海外送金の際に必要な事前登録から送金そのものまでアプリで可能です。アプリからであれば、海外送金先の事前登録は申込から原則翌営業日までに審査完了します。日本語だけではなく、英語や中国語でも表示可能です。
送金可能な通貨は17通貨で、20の国・地域に送金可能です。送金国・地域ごとに最大2通貨まで選択できます。
詳細:海外送金は、りそなグループアプリで、カンタン便利!|りそなスマートストア
りそなグループアプリのメリット・デメリット
従来の銀行も、インターネットバンキングで海外送金がより簡単になってきています。りそなグループアプリでの海外送金のメリット・デメリットを見ていきましょう。
りそなグループアプリのメリット | りそなグループアプリのデメリット |
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銀行に出向く時間がない人でも、日頃使い慣れている銀行アプリで手軽に操作でき、銀行ならではの高いセキュリティで安心して海外送金することができます。対応通貨はWiseやRevolutと比較すると少ないですが、主要通貨には十分なバリエーションと言えます。
反対にデメリットとしては、銀行の海外送金で利用されるSWIFTシステムを利用した送金により、送金日数が確定しないことや、中継銀行手数料や受取り銀行手数料を避けられないことが挙げられます。急ぎの海外送金や、着金予定日を知りたい場合には他のサービスの利用を検討した方が良いかもしれません。
楽天銀行アプリ
楽天銀行アプリでは海外送金を実行することはできませんが、海外からの送金を受け取ることは可能です(楽天銀行自体は海外送金および海外送金の受け取りの両方に対応しています)。楽天銀行で受け取れる通貨は、米ドル、ユーロ、豪ドル、英ポンド、NZドル、南アランド、日本円となっており、これはアプリでもウェブサイトでも同様です。外貨から日本円に両替して受け取ることもできますが、その場合は為替手数料が上乗せされたレートが適用されることに注意しましょう。
手数料:アプリに限らず楽天銀行の送金受取手数料は2,450円となっています。これとは別に中継銀行手数料などが差し引かれて海外からの資金が振り込まれることもあります。外貨から日本円に両替して受け取ることもできますが、その場合は為替手数料が上乗せされたレートが適用されることに注意しましょう。
安全性:楽天銀行は大手ネット銀行ということもあって、セキュリティも比較的しっかりしています。取引モニタリングの他、土日祝日も含めたサポートを提供しています。
送金日数:一般的な銀行と同様にSWIFTを利用した送金を受け取ることのできるアプリなので、送金の受け取りには比較的時間がかかります。実際にいつ相手方からの送金が着金するのかは送金時点では分かりません。
レビュー:App StoreでもPlay Storeでも評価は5点中4点を超えており、比較的評価の高いサービスとなっています。ただしこの評価には海外送金以外の楽天銀行が提供する様々なサービスへの評価が含まれていることに注意が必要です。日本のアプリということもあり、App Storeでのレビュー数がPlay Storeよりも大幅に多くなっています。
楽天銀行アプリのメリット・デメリット
2024年には預金口座数1,500万口座を突破した人気の高い楽天銀行。楽天銀行アプリのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
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楽天銀行のネットバンクでは海外送金の仕向送金は可能ですが、残念ながら、2025年2月現在はアプリでは海外送金の受け取りのみとなっています。受け取り通貨は、日本円を含む7通貨で受け取り可能で、従来の銀行と比較して受け取り手数料も割安です。
海外から外貨で資金を受け取る際に為替手数料が上乗せされてしまったり、受け取りまでに日数がかかることを踏まえると、頻繫に海外とのお金のやり取りが多い方にはアプリの使い勝手は良くないと感じられるかもしれません。
PayForex
PayForex(ペイフォレックス)はQueen Bee Capital株式会社が運営するオンライン海外送金サービスです。特に在日外国人の母国への送金ニーズに焦点を充てており、アジア圏への送金に強みがあります。銀行口座宛送金はもちろん、銀行口座を持たない人にも送金ができる現金受け取りや宅配送金といったさまざまな受け取り方式が利用できます。
手数料:PayForexでの送金手数料は通貨や金額、入金方法などによって変動します。アメリカへの送金の場合は1,480円~と格安な料金です。送金手数料のほか、為替レートにはPayForexが定める0.5%~10%のスプレッドを上乗せした為替手数料が含まれています。
安全性:PayForexでは、全ての通信においてTLSによる暗号化通信が施されており、第三者の盗聴・改ざんなどの不正を防止しています。また、一定回数のログイン認証に連続して失敗した場合はアカウントロックがかかり、解除されるまでログインが制限されるといった対策が講じられています。また、PayForexの運営会社であるQueen Bee Capital株式会社は金融庁から第二種資金移動業者(関東財務局長第00010号)として認可・登録を受けた登録業者のため、安心して利用できます。
送金日数:資金が着金するまでにかかる時間は、送金方法によって異なります。アメリカ以外の国への米ドル送金は原則1~2営業日後、現金受け取りの場合は最短30分後~数時間以内に受取可能となります。
レビュー:App Storeでの平均は5点中4.8点、Google Playでの平均は5点中4.5点と上々の評価となっています。在日外国人向けにスタートしたサービスですが、日本人ユーザーからのレビューもあり、送金スピードや使いやすさに関しての高評価も目立っています。
PayForexのメリット・デメリット
アプリでの高評価が目立つPayForexですが、メリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
メリット | デメリット |
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PayForexでは、これまでご紹介したアプリにはないさまざまな受け取り方式を提供していることが大きな特徴です。現金受取や宅配送金、Eウォレット送金など、銀行口座以外で受け取りたい人にとっては利便性が高いと言えるでしょう。また、送金資金の入金方法として銀行振込以外の入金方法があることや、10カ国に対応した多言語サポートは外国人ユーザーにとって使いやすいサービスです。
一方、中継銀行手数料や受取り銀行手数料が発生する可能性があることがデメリットです。発生した場合の手数料はいくらになるのかがウェブサイトでは明示されておらず、受取人が受け取れる金額が減ってしまう可能性があります。また、為替レートには0%~10%の為替手数料が上乗せされるため、場合によっては不利なレートでの取引になる可能性があります。
ワールドファミリー海外送金 (World Family)
最後に、ワールドファミリー海外送金をご紹介します。
ワールドファミリー海外送金は200以上の国や地域へ送金できるオンライン完結の海外送金サービスです。特にアジア圏への海外送金に強みがあり、スピード送金をはじめ、銀行口座を持っていない人にも対応できる現金受取 (Cash pick-up)や宅配送金も利用することができます。
手数料:中国・韓国・フィリピン・ベトナム・ネパール・バングラデシュなら手数料は500円からと、リーズナブルな送金手数料が魅力です。
安全性:ワールドファミリー海外送金の運営会社であるワールドファミリー株式会社は金融庁から第二種資金移動業者(関東財務局長第00048号)として認可・登録を受けた登録業者のため、安心して利用できます。
送金日数:特定のアジアの国なら、最短10分~数時間でスピード送金が可能
レビュー:ワールドファミリー海外送金のアプリは2025年2月6日現在、App Storeのみで利用可能です。レビュー平均は5点中2.6点とあまり芳しくはありません。Androidユーザーの方はスマホのウェブ版を試してみるのも良いでしょう。
ワールドファミリー海外送金のメリット・デメリット
ワールドファミリー海外送金のメリット・デメリットを整理していきましょう。
ワールドファミリー海外送金のメリット | ワールドファミリー海外送金のデメリット |
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先にご紹介したPayForexのように、ワールドファミリー海外送金でも銀行口座以外に現金受取や宅配送金に対応しており、受取人にとって利便性の高いサービスを提供しています。
アジア圏への送金に強みがあり韓国やインドネシアなら約10分~30分、フィリピンやベトナムの銀行宛なら数時間と、銀行よりも早いスピーディーな送金が可能です。
デメリットとしては、送金資金の入金方法が銀行振込に限られていることや、為替レートに0~5%の為替手数料が上乗せされていることが挙げられます。また、公式アプリとしてはApp Storeのみの提供(2025年2月6日現在)となっているため、Androidユーザーは現状、アプリを利用することができません。
海外送金アプリの選び方(個人向け)
ここまで7つの海外送金アプリをご紹介しましたが、どれを使うか迷ってしまう場合には以下のポイントに気を付けて比較すると良いでしょう。
手数料の安さと為替レート:送金手数料の安さを謳うサービスは多くありますが、為替レートで思わぬコストがかかることを見落としがちです。多くのサービスでは為替レートに独自の手数料が含まれている場合がほとんどです。その日の市場仲値を調べ、できるだけ仲値に近いレートで取引できるサービスを選択することで、為替手数料を節約することができます。
SWIFT送金:従来の銀行では、SWIFTシステムと呼ばれるインフラを使って海外送金が行われています。一部の海外送金アプリでも、SWIFT送金で海外送金が実行されていることがあります。その場合は中継銀行手数料や受取り銀行手数料といった追加の手数料が課される可能性があります。Wiseでは、SWIFTシステムを使わない独自の海外送金システムを構築しているため、このような追加手数料は発生しません。0.6%〜の送金手数料のみの請求のため、手数料を大幅に節約することができます。
- 日本語対応:近年では、国内外を含む多くの海外送金サービスが台頭しています。海外送金はまとまった金額の取り扱いが多いため、予期せぬトラブルにも対応できるよう、日本語に対応しているサービスを選び取ることが重要です。
- 使いやすさとアプリの操作性:海外送金アプリは、直感的な操作性で使いやすいものであるべきです。海外送金は国内送金とは違って、入力する情報も多く、煩雑になりがちです。アプリのレビューを参考にして、使いやすいものを選び取ることが重要です。
アプリ別・海外送金にかかる手数料を徹底比較(個人向け送金)
今回ご紹介した7つの海外送金アプリでは、手数料にどのくらい差があるのでしょうか?
ここでは、アメリカに1,000米ドルを送金する場合の手数料を比較していきます。
なお、本調査実施時点(2025年2月7日)の市場仲値は、1USD= 151.3円 でした。(りそな銀行 外国為替公示相場参照)
アプリ名 | 送金手数料 | 為替手数料 | 中継手数料 | 合計手数料 |
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Wise | 1,177円 (0.77%) | 無料 | なし | 1,177円 |
Revolut | 無料 | 無料 *(1) | 発生する可能性あり(送金実行後に予測金額を通知) | 中継銀行手数料+両替手数料 |
PayPal | 499円 | 6,947円 3%:受け取り側負担 4%:送金側負担 | なし | 7,446円 |
りそなグループアプリ | 2,000円 | 1円/USD | 明示なし(受取人負担のみ) | 2,000円+為替手数料+中継銀行手数料 |
楽天銀行アプリ | 1,750円 | 1,097円 | 1,000円(送金人負担か、 受取人負担か 選択可) | 3,847円 |
PayForex | 1,480円 | 9.23円/USD | 発生する可能性あり(金額の明示なし) | 1480円+9,230円(為替手数料)+中継銀行手数料 |
ワールドファミリー海外送金 | 1,000円 | 2.54円/USD | なし | 1,000円+2,540円(為替手数料) |
上記の表で比較してみると、最終的に手数料が最安なのはWiseという結果になりました。
送金手数料のみで比較すると、Revolutは送金手数料が無料のため、一見お得に感じられます。しかし、中継銀行手数料が発生する可能性があり、その金額は送金後に通知されるため、実際にいくらかかるかは不明瞭です。受取金額を確定させたい場合、あらかじめ定額料金を支払うことで受取人が全額を受け取れる「Pay All Fees」機能を利用できますが、その料金は約4,000円と高額です。
その他、りそなグループアプリをはじめ、楽天銀行アプリでも中継銀行手数料や受取り銀行手数料を避けることができず、PayForexでも発生する可能性があるとされています。
PayPalでも為替手数料が約7,000円近くにも上ることが分かりました。ワールドファミリー海外送金では中継銀行手数料はかかりませんが、合計手数料はWiseの次に安い約3,540円という結果になりました。
このように、中継銀行手数料や為替コストがかかることによって、想定よりも手数料がかさむ結果に繋がってしまいます。海外送金サービスを選ぶ際には、送金手数料だけで判断せずに、各サービスが定める為替レートやその他の手数料にも注目することで送金コストを節約することができます。
海外送金アプリの評判・レビューは?
次に、アプリのApp StoreとPlay Storeでの評価・レビュー数を見てみましょう。
App Store | Play Store | |||
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評価 | レビュー数 | 評価 | レビュー数 | |
Wise | 4.7/5 | 1.7万 | 4.6/5 | 118万 |
Revolut | 4.5/5 | 4,123 | 4.7/5 | 326万 |
PayPal | 4.4/5 | 4.1万 | 3.3/5 | 337万 |
りそなグループアプリ(りそな銀行) | 4.6/5 | 37.3万 | 4.4/5 | 4.33万 |
楽天銀行 | 4.6/5 | 98万 | 4.3/5 | 19.1万 |
PayForex | 4.8/5 | 9,299 | 4.5/5 | 4220 |
ワールドファミリー海外送金 | 評価なし | 評価なし | アプリなし | アプリなし |
アプリでは星の評価も重要ですが、レビュー数が多いほどユーザービリティに影響を与えます。そのため、アプリを選ぶ際にはレビュー数も加味して評価すると良いでしょう。
レビュー数の多さでは、WiseやRevolut、PayPalがこの7つのアプリの中ではどれも100万以上のレビュー数が確認できます。PayPalは海外送金以外にも決済アプリとしての機能がメインのため、WiseまたはRevolutがユーザーからの人気が高いと言えるでしょう。
海外送金アプリの利用方法
海外送金アプリでは利用者が安全に資金を送金できるよう、銀行と同等の厳格なセキュリティが保たれています。日本における海外送金アプリを利用するには、「番号法」および「内国税の適正な課税の確保を図るための国外送金等に係る調書の提出等に関する法律」に準拠し、マイナンバー関連書類の提示が必須となります。
ここでは、一般的な海外送金アプリの利用方法を解説します。
初めて使う場合
海外送金アプリで会員登録をする
本人確認手続きを行う
送金金額や自分と相手の銀行口座情報を入力する
銀行振込などで送金資金を入金する
海外送金アプリでの本人確認手続きは、書類の郵送は省略され、自撮り写真や書類のアップロードで完了することが多いです。
継続利用の場合
ほとんどの海外送金アプリでは、初回の本人確認手続きを済ませていれば、2回目以降は送金先情報や送金金額の入力などより簡便な手続きで送金することができます。
定期的な送金であれば、送金先の口座情報を登録しておくと便利です。
まとめ
海外留学や海外での就労、越境ビジネスなど、海を超えたお金のやり取りは益々増加しており、それに伴い競争力のある海外送金アプリも続々と登場しています。
お金を預ける以上、安全性の担保はもちろんのこと、手数料で損をすることがないように送金手数料だけで判断せず、為替レートにどのくらいの為替手数料が上乗せされているのか、中継銀行手数料のような追加の手数料がかからないかどうかなど、総合的な判断が必要です。その上で、自分のニーズやライフスタイルに合ったアプリを選んでいきましょう。
個人の海外送金におすすめのアプリについてよくある質問
Wise、Revolut、PayPal 、りそなグループアプリ(りそな銀行口座保有者向け)、PayFore、ワールドファミリー海外送金などがあります。楽天銀行のアプリでは海外送金の受け取りのみが可能です。
一般的な銀行が海外送金で使っているSWIFT(スイフト)送金とは全く違う仕組みを利用しているWise(ワイズ)であれば、条件が揃えば即時または当日中の着金も可能です。
出典: